社長・島耕作と団塊世代の共通意識
admin 社長・島耕作 – 池田信夫 blogを読んで、Economist誌を読んで思ったこと。
課長島耕作が1980年代前半をスタートし、島耕作の生年月日設定が1947年9月9日生まれなことからみて、メインの読者層は、当時30代だった世代、つまり、現在50代後半から60代の団塊世代だと推定される。
そして、この島耕作シリーズが売れて、人気があるという事実は、このマンガに共感する人口が多いということを意味している。
つまり、島耕作は、同世代のヒーローであり、自己投影できる存在なのだ。
Economist誌によれば、ヒーロー像はこう。Face value | A question of character | Economist.com
Part of Mr Shima’s appeal, in addition to his timelessly youthful looks, is his respect for the Japanese virtues of hard work, self-sacrifice, loyalty and modesty.
若い風貌、ハードワーク、自己犠牲、忠誠心、つつましさ。
書かれてはいないが、あとは女性とキャリアといったものだろう。
For Mr Hirokane, the artist and author of the books, Mr Shima’s adventures are a way to inform as much as entertain. “Japan is really behind the rest of the world,” he says. “I want readers to know the critical situation of Japanese business in the world, and ask: ‘What shall we do about it?’”
作者の弘兼憲史氏は、現状に一石を投じるつもりで書いているとのこと。
なかには、「たかがマンガ、フィクション、それを日本企業の体質を語っても・・・」と見る向きもあるだろう。しかし、これは、「マンガ」と単純に切り捨てるべきではない。なぜなら、人気のあるモノは、購入者の持つ何らかの総意があってこそ、生まれるものだからだ。そして、島耕作シリーズの「マンガ」は、購入者自身の自己投影する対象物として見ることができるのだ。
その対象物が人気で、売れているということは、それが購入者の共通意識に基づくものであり、購入者がその内容に何かを感じた、というわけだ。
世界はよりグローバルな競争にさらされ、能力主義や成果主義がさけばれ、年功序列主義の崩壊といわれ、自分の能力を磨くことを要求されるようになったホワイトカラーたち。
しかし、現在、企業のトップ周辺にいる世代の中心的な理想は、結局は、相も変わらず、「古き良き時代のスタイル」ということだろうか。
ただ、これらの人気が団塊世代の共感によるものである以上、日本がこれからグローバルな競争力を高めていくには、世代交代を待つしかないのだろうか。
社長・島耕作 – 池田信夫 blog
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