一生モノの人脈力 キース フェラッジ (著), タール ラズ (著) #64
admin デロイト・コンサルティング、スターウッド・ホテル&リゾートなどのCMO(最高営業責任者)を歴任したのち、ヤヤ・メディアCEO(最高経営責任者)をへて、人材育成・コンサルティングを手がけるフェラッジ・グリーンライトを創設、CEOを務める著者、キース・フェラッジ氏が、自身の体験してきた「人脈づくりの成功の秘訣」を公開したのが本書。
第Ⅰ部 【心がまえ篇】 人脈とは何か
第1章 あなたも“成功者クラブ”の一員になれる
第2章 損得を考えないこと
第3章 はっきりした人生の目標をもつ
第4章 人脈は必要になってからでは遅い!
第5章 率先して口を開く勇気をもとう
第6章 こんな人脈づくりは嫌われる
第Ⅱ部 【基本スキル篇】 人と出会うとき
第7章 出会う前、準備は周到に
第8章 目的に合わせたリストづくり
第9章 はじめての電話で成功する法
第10章 食事はひとりでしない
第11章 夢中なことを共有しよう
第12章 フォローアップこそ肝心
第13章 「コネクター」は誰だ?
第14章 人脈交換のすすめ
第15章 「心の窓」を全開につきあう
第Ⅲ部 【上級スキル篇】 コネから仲間へ
第16章 健康・お金・子ども―心の絆を強くするもの―
第17章 人を紹介する楽しみとメリット
第18章 とにかくいつも「ピンギング」―決して連絡を絶やさない
第Ⅳ部 【応用編】 自分を売り込み、恩を返す
第19章 面白いヤツになろう
第20章 「自分」というブランドをつくる
第21章 入るクラブがなければ自分でつくろう!
第22章 メンターを見つけ、自分もメンターになる
第23章 公私のバランスなんてくそくらえ!
第24章 ようこそ、コネクターの時代へ
ほとんどのビジネスにおいて、人脈が重要な役割を担っている。
そのため、人脈力を鍛え、人脈をより強固にすれば、ビジネスも成長し、成功にスムーズに向かうことができるというわけだ。
まず、僕が本書を読んで印象的だったのは、著者であるキース・フェラッジ氏は、多彩な人脈の持ち主であり、人脈本を書くほどの人物でありながら、「勇気が必要な」普通の人物であることを述べているところだ。
大きな人脈を築いていくには、相手に「会いたい」「話したい」とアクセスの申し出をしなければならない。しかし、誰だって断られるのはイヤなもの。それを甘受してでも、前に進む勇気が必要なのだ、と彼は言う。
父は、最悪ノーと言われるだけではないか、と教えてくれた。相手が時間を割かない、手を貸さないと言うなら、損をするのは向こうなのだ。
思いきって口を開くこの勇気があったおかげで、私はどんな状況に置かれてもチャンスをつかむことができた。
例としてナイキ創業者フィル・ナイトとの出会いについて述べている。
私はホテルの送迎バスの中でナイキの創業者フィル・ナイトを見かけた。(中略)もちろん、そんな憧れの人の前で緊張しないわけがない。けれど彼と話す絶好の機会を逃すわけにはいかなかった。私は迷わず彼の隣に座った。のちにナイトはヤヤ最初の優良顧客となった。私は状況を問わず、いつもこんな風に勇気を出して他人に話かけるようにしている。
僕の推定では今では、著者のキース・フェラッジ氏自身も、相手が勇気を出して話しかけてくる相手になっているのだと思うが、とりあえず、人脈本の著者でさえ、やはり見ず知らずの相手に話かけるという行為には、心理的に障壁を感じるのだということだ。
これは、とても心強い。
なぜなら、僕も元来、人見知りだからだ。
知らない人に話かけるという行為には、とりわけプレッシャーを感じてしまう。
しかし、逆に言えば、このプレッシャーさえ取り除くことができれば、人脈が飛躍的に加速するということだからだ。
知り合いが言っていたが、これも「場慣れ」するものなのだろう。
たしかに、僕の祖父は、旅行好きだったこともあり、知らない人に平然と話しかけて仲良くなれるタイプだった(モトからかどうかはわからないが)。だから、知らない人に話かけるという行為も、回数を重ねれば、平然とできるのだろう。できるようになりたい。
次に参考になったのは、キース・フェラッジ氏が友達や仕事相手との交際を深めるのによく使う「場」のケースだ。
1. 喫茶店でコーヒーを飲む。時間をかけずに会社の外で人に会う方法。はじめて誰かと会うときはとくにおすすめ。
2. ビジネス会議。たとえばシアトルでビジネス会議がある場合、そこに住む知人のリストを見て、基調講演やディナー・パーティに誰かを誘う。
3. 一緒にジムに行く。自分の趣味に誘う(ゴルフ・チェス・切手収集・読書クラブなど)。
4. 食事に誘う。あるいは仕事帰りに飲みに行く。食べ物があると場が和むものだ。
5. 演劇やコンサート、本のサイン会など、相手が喜んでくれそうなイベントに誘う。
6. 自宅でもてなす。
これは、実際に活用することができそうだ。
通常、人と会うというと、ついつい気張ってしまい、ドンと構えたかたちで「正式に」会うようなイメージを持ってしまう。しかし、キース・フェラッジ氏のやっているように、「気軽に」コーヒーやビジネス会議、趣味、食事に誘うことが交際を深めるのに効果的なのだとわかる。
たしかに、気負って努力しようとすると、長続きしづらいものだろう。
しかし、気軽に、サラッと相手を誘って、交友を深めるということが、非常に重要なのだというわけだ。
他の人脈本では、食事に誘うというケースは記述されているが、趣味に誘ったり、コーヒーに誘ったり、というケースは初めて知った。非常に有益な情報だと感じる。
ビジネスにおいて、人脈が大事だと感じるビジネスマンに最適の一冊。
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2 Comments »| タグ: 人脈




11月 9th, 2008 at 06:00
「人脈」と名の付く本を無意識に避けてきました。
なぜか?
たぶん、人脈のない自分に対面するのを恐れているから。
本田直之氏の「レバレッジ」シリーズも、「レバレッジ人脈術」だけ読んでいない。
「人脈本、読むか」と「重い腰」を上げるきっかけになりました。サラッといこう。
11月 9th, 2008 at 13:17
>たぶん、人脈のない自分に対面するのを恐れているから。
それは、鋭いご指摘ですね。
僕自身も、いくつか思い至る点があります。
意識的に避けてしまうんですよね。
本当は立ち向かわなければならないのに。