世界一わかりやすい在庫削減の授業 若井 吉樹 (著)#112
blogown 在庫削減は、一見すると、そこまで重要なテーマではないように思える。
しかし、会社経営から見ると、地味ではあるが、重要なのだ。
本書曰く『リスクやデメリットを最小限に抑えながら、売上の拡大とともに「利益の拡大」を実現する方法』こそが在庫削減であると言う。
たしかに、在庫が多すぎると、せっかくの資金をムダに遊ばせて殺してしまうことになり、また、保管スペースなどの維持コストも馬鹿にならない。
かといって、在庫が少なすぎると、品切れを起こしてしまい、販売機会を失うと同時に、会社への期待感も落ちてしまうという弊害がある。
そのような背景があるために、「言うは易し、行なうは難し」で、たしかに在庫状況のベストな状況は「品切れを起こさずにより少ない在庫を維持すること」であるのはわかるのであるが、実際に実行するのは至難の業だと感じる。
本書では、この問題に対して、ステップバイステップの手順を踏んだかたちで、在庫削減に取り組めるようなかたちで解決策を提示している。
設定上は、在庫に悩む貝杉社長に”在庫削減の達人”の「先生」が教えるというもの。
感じたところを言えば、思い込み、直感で判断していたものを科学的・合理的なやり方に変えるということが在庫管理においては重要なのであると示しているところが印象的かつ、重要な部分なのだということだ。
たとえば、「どの量になったら、どれだけの量を買うか」を科学的に導き出す方法では、2つの条件(注文するタイミングが定期か不定期か・注文する量は定量か不定量か)で分類。
その後、分岐によって判断することになる。
例:
●毎日注文
・毎日予測方式
●数日から数週間
・週一回予測方式
・ボーダーライン方式
などなど・・・・・・
加えて、「だいたいこれくらい・・・」といった憶測、勘ではなく、注文数もきちんと科学的に決定することについても述べられている。
総じて言えば、前述のように、イメージで直感で行っていたあいまいな在庫管理プロセスを、より科学的・合理的にした方法論が本書なのだ。
在庫管理に関係する人にとっては、非常に有益だと感じる。
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Posted in ビジネスシステム, モジュール化, 仕組み化, 商品戦略, 組織戦略, 財務戦略 |
1 Comment »| タグ: 目標, 若井吉樹



10月 31st, 2009 at 10:05
在庫の問題にはもう一つ減損によるリスクがありますね。
在庫の中には陳腐化して売れなくなるものもあります。
在庫を多く抱え過ぎると、そんなリスクが大きくなり、減損評価してしまうと、利益の多くが吹っ飛ぶことにもなりかねませんね。