一風堂 五輪書 河原 成美 (著) #149

8月 4th, 2010 by blogown

一風堂 五輪書 河原 成美 (著) #149

福岡発で全国50店舗以上、展開しているラーメンチェーン「博多 一風堂」のオーナー経営者、河原成美氏が、「守・破・離」という3つのキーワードで自身の人生やビジネスの考えについて書いたのが本書。

個人的に印象的だったのは、飲食業のビジネスの基本「QSC」について。

『飲食業ではよくQSCが重要と言われます。

Qのクオリティは品質です。
メニュー、食材の品質や、それを高いレベルで維持するための仕組みを指します。

Sのサービスは主に接客サービスのことで、挨拶、快活さ、みだしなみの良さ、笑顔、てきぱきとした動作などが挙げられます。

Cのクレンリネスは日本語に訳すと「清潔」「きれい」「見事」といった意味。店舗内外の掃除が行き届いているかどうかが主な基準になります。』

飲食業では「QSC」が大事と言われます。
しかし、一方でそれだけでは成功しないとも言われます。

もちろん、そうでしょう。
差別化や立地、販促など、他にも重要なポイントがさまざまあるからです。

しかし、「QSC」がなっていない飲食業で成功することは非常に困難だと思うのです。

つまり、「QSC」は成功するのに十分な条件ではないけれども、欠けると成功が困難になるような必要条件ではあるのです。

「QSC」。
それは、飲食業のみならず、そのほかのあらゆる業種で重要なこと。

ビジネス・商売の基本中の基本。

だからこそ、忘れがちなことでもあります。

そのことを忘れずにいたいものです。

基本を再確認させてくれる一冊。

一風堂 五輪書 河原 成美 (著) #149

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地道力 國分利治 (著) #148

7月 30th, 2010 by blogown

帯にあるフェラーリが印象的な本書は、ヘアサロン・グループ「EARTH」を率いる株式会社アースホールディングス代表取締役、國分利治氏が、工業高校卒で片田舎のヤンキーあがりから、新宿・歌舞伎町の美容院に住み込みでキャリアをスタートさせ、今や年収4億円、年商200億円を稼ぎ出す一大FCチェーンに成長させるまでの経緯を書いたもの。

本書は、帯にある國分利治氏のチャラい雰囲気とは異なって、いたって地道な努力が描かれている。

國分利治氏の目的意識が変わったという経緯があり、歌舞伎町の美容院では、「真面目に」「勤勉に」「休まない派」で努力することになる。

そして、それこそが、國分利治氏自身が述べるように、成功要因であった。そうわかる。

たとえば、本書に書かれている部分で印象的だった部分を書き出してみる。

美容院に入社して、店舗を移籍したときの話。

歌舞伎町店から新しい店舗に移籍してすぐに、その店の売り上げ低迷で喘いでいる理由が分かりました。

客がいない時、スタッフの多くがヘラヘラと遊んでいたのです。酷い時は、ピンポン球でキャッチボールすらしていました。店が暇だというのに、彼らの顔には危機感がまるでないのです。もちろん、休日は当たり前の顔をして休みます。

結局、成績の悪い人、パフォーマンスの低い人は、サボっているというわけだ。
客がいないとき、集客努力をして店に呼ぶというような「真面目に」「勤勉に」動いたりはせず、休日は休日で当たり前のように休む。

だからこそ、売上が低迷し、成績が上がらないのだ。
要は、何もしていないというわけなのだ。

その他にも、印象的な部分がある。

若いスタッフの中には、「どうすれば社長のように成功できますか?」と、ストレートに聞いてくる人もいます。

私は自分の経験から、「休みなしで3年間働いたら成功できるよ」とアドバイスします。

例えば、このアドバイスをそのまま受け入れて、地道に実践できる人が一番成功する可能性があるのです。

この地道さ。
それが彼の成功要因だ。
休みなしで3年間働く。

たしかに、ハードワークだといえよう。
しかし、そのハードワークがあるからこそ、十分な経験が蓄積でき、能力も高まり、人より成果をあげることができるのだ。

國分利治氏の地道さは、会社で行っている行動の部分でもそれがあらわれている。

サービスの原点は掃除
不況による客足の低下を受けて、私がオーナーを通じて各店の店長に指示したことは、「店の掃除」でした。というよりも、今は「掃除をしろ」としか言わなくていいとすら思っています。

私は、サービス業の原点は掃除だと考えています。(中略)

掃除のスタートは入り口、玄関からです。中からキレイにしていくのではなく、お客様を迎え入れる表からキレイにしていくことが掃除の基本です。それも、自分の店の前だけキレイにするのではなく、「店の前の道の、1キロ圏内をキレイにするつもりでやれ」と指示しています。

店の掃除。
単に自分の店の前だけキレイにするのではなく、「店の前の道の、1キロ圏内をキレイにするつもりでやれ」というほど、徹底したもの。

徹底的に「真面目に」「勤勉に」仕事をすること。
それこそが、本質的に重要な部分なのだと改めて気付かされる。
良書。

他にも参考になる部分を引用。

「どうしたらお金持ちになれますか?」という質問を受けることがよくあります。(中略)

「人に好かれれば、お金は寄ってきますよ。協力者の数は年収に比例します」と。そしてこう続けます。

「年収1000万円の人には、協力者が10人。年収1億円の人には協力者が100人、年収10億円の人には協力者が1000人いる。協力者の年収は、少なくとも1000万円以上、理想を言えば、年収1億円以上の協力者が増えていくといいですね。だいたい、そんなイメージです」

本書からは、地道ということの重要さもさることながら、「人を使う」ということの難しさについても考えさせられる。

地道力 國分利治 (著) #148

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夢は、「働きがいのある会社」を創ること。ポール オーファラ (著), アン マーシュ (著)#147

7月 22nd, 2010 by blogown

コピーをメインとしたビジネスソリューション業務を行う
「キンコーズ」の創業者、ポール・オーファラの自伝が本書。

ポール・オーファラは、難読症(ディスレクシア)で
多動症(ADHD)で苦労した経験の持ち主。

そのために、誰か他の人の助けを必要とする人生を歩んできた。

それゆえにポール・オーファラが身に付けた
素晴らしい能力が「人に任せる能力」である。

本書には、その「人に任せる能力」について、
さまざまなエッセンスが詰め込まれている。

「自分で読み書きできないなら、
読み書きのうまい人に助けてもらえばいい」

たとえば、ビジネスの初期にポール・オーファラは、
『ビジネスに「追われる」のではなく、ビジネスを「追う」ことを心に誓った』という。

実際、キンコーズ1号店をオープンしたとき、
開店直後は一週間ずっと店に出たが、
それ以降は、週に二日しか出ていない。

だから、キンコーズを手伝ってくれるスタッフを雇い、運営を任せたのだ。

このため、彼は単調な作業の苦しみから解放されたとのこと。

数年後には、店が数か所に増えたが、
「業務」には一切関わらないことを決心したそうだ。

長年、ポール・オーファラが実践してきた
ビジネスを「追う」方法のひとつが、オフィスを離れることだ。

彼は、仕事にサイクルを設け、三週間ほど出張したら
次の三週間は本部オフィスに戻ることを繰り返したそう。

出張に出ると、全米各地に広がる地域ごとのキンコーズ・ネットワークの
さまざまな店に足を運び、同時に、できるかぎり多くのライバル店にも足を運んだ。

それは、ライバル店の工夫を探り出すためだ。

人に任せること。
それは、重要だが、心理的に難しい行為である。

夢は、「働きがいのある会社」を創ること。ポール オーファラ (著), アン マーシュ (著)#147

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IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣 (単行本) リュディガー ユングブルート (著) #138

6月 5th, 2010 by blogown

僕がイケア(IKEA)に対して、そもそも持っていたイメージは「安くて、デザイン性の高いものを売っている会社」そして、3兆円近い資産を有する世界でトップ10に入る億万長者「イングヴァル・カンプラード(Ingvar )」である。

本書には、イケアがどのように生まれ、どのように育ったのかが書かれている。
そして、それは創業者の物語でもある。

イケアの成功は、低価格であったことが非常に大きな割合を占めている。
つまり、そこそこの品質で、とびっきり安い価格の家具を売っているからこそ、誰もが買うというわけだ。

そして、その成功の秘訣を一言で言うと、大量生産である。

イケア総帥イングヴァル・カンプラードは、ケチで倹約家で、低価格が信条の男である。
彼がしたことは、均一の家具を大量に生産して、大量に売りさばくということだ。

現在、イケアはグローバルに活動しており、世界の36の国と地域に合計278店舗を展開しているが、販売している商品は、いくつかの例外を除いて、共通しているという。
つまり、イケアは全世界に均一な家具を販売しているというわけなのだ。

そして、もうひとつの要因「デザイン性」についてだ。
そもそも、イケア創業者には、デザインの才能や美的感覚はほとんどなかった。
それは、現実の生活とかけ離れていたということが理由としてある。

そういう状況下で、カンプラードの部下たちの推進によって、デザインを完全にあきらめるのではなく、デザインに生産性を伴わせ、安く大量生産できるようにしていったのだ。
だが、基本的に、カンプラードの頭にあったのは、価格・価格・価格であったのだが。

そういうイケアの物語。
興味深い。

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