史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 メアリー・バフェット (著), デビッド・クラーク (著) #161

2月 22nd, 2011 by blogown

会社経営をする上で欠かせない知識のひとつが、財務諸表を読む力です。
財務諸表とは、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などのことですが、決算書とも同じような意味です。

これらを読む力を身につけるには、その道の達人に学ぶのが最短でしょう。
ですから、ここでは、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットの読み方から学ぼうと思います。

永続的競争優位性を持つ企業は、高い粗利益率を示す傾向がある

損益計算書の売上高から売上原価を引くと、その企業の粗利益がでます。

たとえば、売上100円で原価が50円なら、粗利益は50円となります。

ウォーレン・バフェットが発見したのは、秀でた長期的経済性から好業績を引き出している企業は、そうでない企業と比べ、”一貫して”高い粗利益率を保っているという点だ。

企業が高い粗利益率を稼ぎ出せるのは、永続的競争優位性の存在によって、売上原価をはるかに上回る価格設定の自由が与えられるからだ。対照的に、永続的競争優位性を持たない企業は、自社の製品もしくはサービスを値下げすることで競争するしかない。

粗利益率の高さ。
つまりは、売上原価に対する売上、ひいては、販売価格の差がもたらす違いです。

これは、価格決定権が、顧客側にあるのか、企業側にあるのかの違いでもあります。
競合他社よりも、高い価格で商品を販売できるように努力しなければなりませんね。

営業利益に占める支払利息の比率は、企業の危機レベルを表わす

支払利息は、負債に対して支払う金利で、会社の負債が大きければ大きいほど、支払う利息も大きくなる。

ウォーレンのお気に入りとなっている企業は、営業利益に占める支払利息の比率が15パーセント以下である。

どの業界においても、営業利益に占める支払利息の比率が最も低い企業は、競争優位性を持っている可能性がいちばん高い。

企業経営において、倒産は避けるべき事柄です。
倒産は、手形や過大な債務によって引き起こされます。

その過大な債務の警告は、営業利益に占める支払利息の比率で把握することができます。

単純に考えて、たとえば、営業利益が100円で、支払利息が100円だとすると、元本は返済できてないのですから、倒産間近といえるでしょう。
また、赤字だとなおさら。

営業利益50円で、支払利息100円ならば、なんとかして資金繰りをつけないとというレベル。

元本の返済は、利益からしか捻出できませんから、きちんと把握しておきたいものです。

企業経営での要諦を学ぶことができる一冊です。

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 メアリー・バフェット (著), デビッド・クラーク (著) #161

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知っておくべき貧乏転落の7つのワナ(『私はこうして倒産寸前のオンボロ会社を資金繰り無縁の完全無借金会社に育て上げた』市川 善彦 (著) )#156

11月 5th, 2010 by blogown

今、それなりによい収入を得ていて、それなりの生活をしている人でも、
ささいなきっかけから、人生が転落することがあります。

それなりの生活から、貧乏生活への転落です。

私自身、小学生のときに父が他界したことから、
人生が転落する恐怖にさいなまれた経験があります。
いわゆる「トラウマ」です。

そのトラウマが元で、今回2010年11月30日に
『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人、稼げない人』
という本を東洋経済新報社から出版させていただくことになっています。

まあ、それはさておき、若い独身男性が人生転落するのなら、
まだ死ぬほど働くという選択肢をとることで、リカバリー(回復)がきくかと思います。
まだまだ、高収入の機会はいくらでもありますから。

ただ、家庭があって、家族がいる状態での人生転落は、なんとしても避けたいものです。
それは、転落してしまうと、離婚したり、一家離散してしまうこともあるからです。
家族の幸せを手放す人生になってしまうからです。

先日、私が読んだ本『私はこうして倒産寸前のオンボロ会社を資金繰り無縁の完全無借金会社に育て上げた』の著者、市川善彦氏は、そういう転落の経験者です。

市川善彦さんの本

市川善彦氏は、中学三年生のとき、
父親の経営する会社が倒産して一家離散することになってしまいました。

進学の道を断念せざるを得ず、自分の道を自分で切り開いてきたのです。
そして、24歳で会社を起こし、資金繰り無縁、完全無借金の優良企業を築いたのです。

この本を読んでいて、とても共感したのが、貧乏転落してしまうワナです。
何もないところで、いきなり貧乏転落するわけでなく、
それなりのきっかけが大抵の場合、存在します。

そのワナを理解しておけば、貧乏転落を回避するのに有益だと思います。
ここで、本書に書かれた内容にインスパイアされた
「知っておくべき貧乏転落のワナ」について、お伝えしていこうと思います。

1.酒

ほどほどのお酒は良薬なのかもしれません。
しかし、行きすぎると破滅を招くことになります。

毎晩のように飲み歩き、居酒屋びたり。
アフターファイブで散財している人がいます。

アルコール中毒になってしまうということもありますが、
何よりお金を浪費してますから、生活費が足りないことも起きてきます。
お金の節制ができないんですね。

こうなると、借金まみれになり、家族に暴力振るう場合も起こり、家族は不幸。
身近に潜むワナのひとつです。

2.女

自分の奥さん(旦那さん)以外の異性と付き合うには、もちろんお金が要ります。
それだけでなく、大抵の場合、その女(異性)に大金を貢ぐことになるでしょう。

もちろん、愛人といったレベルだけでなく、夜の活動が活発になれば、似たような話になります。
夜の活動に精を出すようになると、お金も使うだけでなく、本業がおろそかになってしまいます。

仕事もうまくいかないようになり、散財し、愛人のおかげで離婚。
家庭も仕事も失うことに。

3.バクチ(ギャンブル)

ラスベガスから地元のパチンコ屋まで、バクチ(ギャンブル)することのできる機会は多いものです。

バクチにハマると、本業がおろそかになります。
加えて、依存性が高いので消費者金融から借金してまでギャンブルをすることもあります。
散財し、借金し、仕事をしなくなる
そうなると、転落するのは明白ですね。

4.贅沢病

ブランド品のファッションやバッグ、時計、高級レストラン・・・。
消費がなければ、経済は成り立たないわけで、ぜいたくが悪いわけではない。

ただ、ぜいたくも行きすぎて、分不相応な消費、
稼ぎよりも大きな、過剰なぜいたくが破滅を招く
というわけです。

年収の数倍もある自動車に乗ったり、月収の数倍のブランド品を買ったり・・・。

見栄っぱりな人、金のかかる趣味を持っている人は
特に気を付けないと、贅沢病で転落しかねません。

5.人を見る目がない

人がいいのは、素晴らしいことです。
しかし、人を見る目がないまま、人がいいと、騙されることがあります。
それは、知り合う人がみんないい人だとはかぎらないからです。

世の中には、たくさんの詐欺師が騙そうと手ぐすねを引いて待っています。
うまい話を持ちかけて、信用させて、だまそうとしてくるわけです。

もちろん、詐欺師のように積極的にだまされる場合もあれば、
結果的にだまされることになる場合もあります。

よくわからないのに、借金の保証人になったり、よくわからないまま手形の裏書きをしてしまったり、そうすることで、とんでもない借金を背負わされることになるのです。借金が払えなければ、一発で転落です。

6.勉強しない

人が情報収集する方法は大きく二つあります。
それは、「本を読むこと」と「人に会うこと」です。

どちらも大事なことだと思います。
しかし、そのどちらもしないということは、勉強していないということです。

勉強しなければ、スキルや知識は磨かれません
そうなると、時代に取り残され、あるとき社会から転落してしまうことにもなりかねないのです。今の時代、そういうリスクは少なからずあるのです。

7.真面目に働かない

真面目に働かない人を雇っておく余裕は、どの会社にもないはずです。

もちろん、大企業であれば、多少真面目に働かず、
サボっていたりしていても、クビにならないことも多いです。

しかし、もし、その会社からドロップアウトしたとしたら、どうなるでしょうか?
これまで、真面目に働いたことがなく、何のスキルも知識もない。
そんな人を積極的に雇いたいと思う人がいるでしょうか???

世の中には、会社の不平不満ばかりで怠慢な態度で仕事をしている人がいます。
そういう人は、転落のリスクを抱えているという事実を理解しておく必要があるでしょう。

ここまで、色々と貧乏転落するワナについてお伝えしてきました。

リアルなエピソードを学びたい場合は、金森重樹氏の著書が参考になります。
借金の底なし沼で知ったお金の味 金森 重樹 (著) #140

これらのワナには、事前に対処できることも多いです。
少しでも自分自身を振り返るきっかけになれば、さいわいです。
ありがとうございます。

竹内正浩

他に参考になるページ:

  1. 蓄財研究
  2. 「ふつうの億万長者」徹底リサーチが明かす お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣 トマス J スタンリー (著), 本田 健 (翻訳) #123
  3. 私の財産告白 本多静六 (著)#96
  4. 中小企業のための経費削減 山田 浩司 (著) #107

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一攫千金―なにをやってもサイテーな男の成功術 安田 久 (著) #155

10月 18th, 2010 by blogown

一攫千金―なにをやってもサイテーな男の成功術 安田 久 (著)

かつて大ヒットとなったテレビ番組「マネーの虎」。
それに出演していたのが、飲食店の経営、プロデュースを業務とする年商10億のH.Y.Japanグループを統括する著者、安田久氏だ。

安田久氏のこの本からは、実践から得られた飲食ビジネスの構築方法を学ぶことができる。

僕が本書から学んだのは大きく4つ。

1.安田久氏の成功の裏には、やはり前職時代の経験がある

安田久氏は、前職時代に成功体験をしていて、店舗開発など起業とほとんど同じようなことをした経験がある。

それが彼を成功へと導いた重要な要素だ。

30代で年収3000万円を実現した人を110人取材調査してきた人間として感じるのは、彼もやはり同じようなプロセスで成功に至ったのだ、という納得感がある。

彼は、著書でこう述べている。

こうすればかならず当たるというシステムというかデータはあった。カンではない確証があった。まだそのころ勤めていた会社の店「ガネーシャ」が当たりに当たっていて、そのシステムをそっくり頂戴すれば、間違いなくヒットする。

システムとは、簡単にいってしまえば、客単価を4000円にする、靴を脱いであがらせる、半個室にする、というものだ。当時そんな店は珍しく、連日、有名人をはじめとするお客でごったがえしていた。

彼はそこから、大ヒットすることになる刑務所レストラン「アルカトラズBC」を立ち上げた。

もし、彼が店舗開発などの成功体験をしていなかったとしたら、どうなっていたか。
それはわからないが、成功の確率が確実に低くなっていただろう。

安田久氏が、前職時代に大ヒットレストラン「ガネーシャ」の立ち上げの中心人物であり、その成功のロジックを体感し、理解していたからこそ、それを転用することで成功を掴んだのだから。

2.客単価はターゲットでほぼ決まる。

次の話は、よくある話ではあるが、再認識した話。

客単価はターゲットでほぼ決まる。
サラリーマン、OLなら、4000円だ。

客単価が4000円という店は、どこでもサラリーマン、OLをターゲットとしているとみていい。

飲食ビジネスでは、客単価で明確にターゲットがわかれるそうだ。

ランチで言えば、1000から1500円までがサラリーマン層の上限で、それ以上は経営者や接待といった需要の層。

つまり、同じ飲食業でありながら、価格帯によって、客層・ターゲットも異なれば、利用用途もことなるというわけだ。

3.ダメな店じゃない店を作れば、成功の確率は高い

ダメな店じゃない店を作れば成功の確率は高い。

だとすると、ダメな店とはどんな店か。
安田久氏は、どんな店がダメな店かをこう解説している。

・従業員に商品知識がない店はダメ。
・オーダーストップが早いのも先行き暗い。
・電話に出ない。
・トラブルが起きたとき、すぐに対応しない。
・トイレが汚い。店が汚い。
・従業員が言葉をはっきり言わない。

どれも細かなことのようだが、奥の中心部がぐらついている証拠なのだ。こんな店は根本が間違っている。

たしかにこれらの要素はとても細かいこと。
しかし、「一事が万事」という言葉もあるように、ダメな店は細部でダメな点を露出しているわけだ。

細部に至るまで、きっちりと作りこむ。
挨拶をはっきり、動作をキビキビ、テキパキ動き、ピシッとこなす。
そういうちょっとしたことが大事なのだと再認識。

4.計数管理の重要性

安田久氏の成功をもたらした要素として、非常に大きいことが「計数管理」だ。

ちょっと長いのだが、彼の言葉を引用したい。

本質的な欠陥のある店。
向こう一年間の計数管理ができていないと、これはもう絶対といっていいほど、失敗する。
売り上げ目標、人件費、原材料費、水道光熱費。数字の目標と計画を立てる。

売り上げに対して、人件費と原材料費はふつう50パーセントから55パーセントと言われている。だけど、俺は、50パーセントくらいに抑えてないと、あまり儲からないと思っている。

家賃の高い安いは、やはり売り上げの何パーセントかで判断する。ふつう家賃は何パーセントか。俺にとっては10パーセントだ。

人件費と原材料費で55パーセントも出てしまう店舗、これで家賃が10パーセントなら、全体で65パーセントになる。これではニッチもサッチもいかなくなる可能性が高い。55パーセントなら家賃は7か8パーセントに抑えないといけない。

このように、安田久氏は、徹底的に計数管理をしている。
この計数管理をしていると、数字が把握できているので、赤字になることがとても少なくなる。

なぜなら、これを超えると、赤字になる可能性が高いのだというラインを把握できているからだ。

そして、どこにどれくらいのお金をかけることができて、家賃や内装、原材料費など、どれくらいの金額に抑えていなければならないのか、その水準を明確に把握できるのだ。

これがわかっていると、やはり強い。
死守しなければならないラインがわかっているから、どれが成功で、どうなると失敗かがわかる。

失敗すると、どうすればいいのかが考えやすい。
たとえ失敗しても、大ケガをすることはない。

それは、どこがどうなってケガしたのかがわかるからだ。
たとえば、家賃が15パーセントになっていたら、そこが原因。

数値管理、計数管理の重要性。
再認識した。

飲食ビジネスを構築するなら、知っておかなければならないことばかりだと感じた。

一攫千金―なにをやってもサイテーな男の成功術 安田 久 (著) #155

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世界一わかりやすい在庫削減の授業 若井 吉樹 (著)#112

10月 30th, 2009 by blogown

在庫削減は、一見すると、そこまで重要なテーマではないように思える。
しかし、会社経営から見ると、地味ではあるが、重要なのだ。

本書曰く『リスクやデメリットを最小限に抑えながら、売上の拡大とともに「利益の拡大」を実現する方法』こそが在庫削減であると言う。

たしかに、在庫が多すぎると、せっかくの資金をムダに遊ばせて殺してしまうことになり、また、保管スペースなどの維持コストも馬鹿にならない。

かといって、在庫が少なすぎると、品切れを起こしてしまい、販売機会を失うと同時に、会社への期待感も落ちてしまうという弊害がある。

そのような背景があるために、「言うは易し、行なうは難し」で、たしかに在庫状況のベストな状況は「品切れを起こさずにより少ない在庫を維持すること」であるのはわかるのであるが、実際に実行するのは至難の業だと感じる。

本書では、この問題に対して、ステップバイステップの手順を踏んだかたちで、在庫削減に取り組めるようなかたちで解決策を提示している。

設定上は、在庫に悩む貝杉社長に”在庫削減の達人”の「先生」が教えるというもの。

感じたところを言えば、思い込み、直感で判断していたものを科学的・合理的なやり方に変えるということが在庫管理においては重要なのであると示しているところが印象的かつ、重要な部分なのだということだ。

たとえば、「どの量になったら、どれだけの量を買うか」を科学的に導き出す方法では、2つの条件(注文するタイミングが定期か不定期か・注文する量は定量か不定量か)で分類。

その後、分岐によって判断することになる。

例:
●毎日注文
・毎日予測方式
●数日から数週間
・週一回予測方式
・ボーダーライン方式
などなど・・・・・・

加えて、「だいたいこれくらい・・・」といった憶測、勘ではなく、注文数もきちんと科学的に決定することについても述べられている。

総じて言えば、前述のように、イメージで直感で行っていたあいまいな在庫管理プロセスを、より科学的・合理的にした方法論が本書なのだ。

在庫管理に関係する人にとっては、非常に有益だと感じる。

世界一わかりやすい在庫削減の授業 若井 吉樹 (著)#112 You can buy this book on amazon.

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