小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略 竹田 陽一 (著), 栢野 克己 (著) #145
blogown 本書は、中小企業コンサルタントの竹田陽一氏と零細企業コンサルタントの栢野克己氏が、
豊富な経験をもとに、実戦に即したかたちで、
中小企業が成功するための戦略とマーケティング、営業のノウハウを披露したもの。
10万部を超えるベストセラーの一冊。
あまりに良書なので、この読書感想文に書いた気になってましたが、
意外なことにまだ書いてなかったことに気づき、書きました。
僕自身は、著者のお二人、
竹田陽一氏と栢野克己氏は知り合いです。
そのため、どうしても公平な判断がしづらいとは思いますが、
そういう偏見、バイアス込みで、本書は本当に素晴らしい。
だからこそ、ビジネス書で、経営系の書籍で
10万部という常識外れの大ベストセラーなのだと思う。
本書を端的に述べると、
「深い」、そして、「わかりやすい」。
まず、ランチェスター戦略というかたちで、
経営において重要な部分をそれぞれ解説。
・商品戦略
・エリア戦略
・客層戦略
・営業戦略
・顧客戦略
・時間戦略
これらのフレームワークは、
大枠として、経営をどのようにしていけばいいのかを理論面で解説。
どのように行動すべきか、
深い洞察が得られる内容だと感じる。
加えて、本書が「わかりやすい」ものになり、
非常に読みやすく、気づきが得られるものとなっている要因が本書を甘く包み込む。
それが豊富な事例である。
たとえば、「エリア戦略成功例1 保険営業の場合」
小さな島でもコツコツ回ればエリアナンバーワンに
九州一のセールスレディは長崎の島、平戸というところの森聖美子さん。
20年連続!で九州でほぼ一位とのこと。
平戸は人口が2万人くらいしかない島にもかかわらず。
最初は泣かず飛ばずだったそうですが、
左遷された上司が戦略のある人で、
「あなたはこの島を一軒ずつ回りなさい」と指導。
その結果、森さんの独り占めで、
ナンバーワンになったとのこと。
このようなかたちで、示唆に富む事例が
各章にいくつも挟み込まれ、アイデアが刺激されます。
自分のビジネスでは、
どのように応用できるのか。
そう考えながら読むだけで、
色々なアイデアがうまれてくること請け合い。
個人的に、そう何度も読み返す本は、
想像以上に少ないのですが、
そのなかでも、本書は、何度も読み返す、数少ない本の一冊。
名著。
ただ、一点。
著者の栢野克己氏も話していたことではあるのですが、
本書の事例のなかで紹介された会社のなかには、
民事再生法が適用されたり、倒産したりという会社もあることも事実。
しかし、どんなに戦略に沿った経営をしている会社でも、
時代の流れで商品が売れなくなったり、
新規事業で大コケしたりもするので、
どうしてもうまくいかなくなる会社も出てくるだろうと思います。
そういう点も加味しつつ、
総じて名著だと感じます。
何度も読み返すことになる一冊。
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