貧困のリアル+“35歳”を救え #134 & #135
blogown 僕はラッキーだと思う。
今のところ、生活困窮している状態ではないし、今まで生活保護を受けることも、路上生活をすることもなかったからだ。
ただ、社会の影の部分は、想像以上に暗いのだということ、そして、機会の扉を開き続ける必要があることを痛感した。
まず、若年層の貧困層は、拠りどころとなる場所が存在しないということが極めて問題を深刻にしているのだと感じた。
10代や20代前半の貧困層は、親に頼れない状態の若者たちがほとんど。
児童養護施設の出身者も多く、家族がいない、家族がいるとしても親が生活保護を受けている。
もしくは親もホームレスになっている。
実家で肉体的、精神的な虐待があったりするケースもあるそう。
そして、いったん路上生活者になってしまうと、住所を失ってしまうので、再就職が極端に困難になり、住居なくして仕事には就けない。
自立支援センターが2000年にできたが、入居希望者が定員を大きく上回るため、抽選で当たるまで待つ必要があったりと、「命のくじ引き」が行われているそう。
実際、自立支援センターからアパートを借りて独立できるのは、三割程度といわれており、二割は住み込みの仕事へ、残り五割の多くはまた路上生活者へ逆戻りという。
運よく仕事を見つけられた人も警備や建築関係など日雇いの不安定な仕事に従事していて生活は安定しない。
住み込みであっても結局その職場をクビになったら、また路上生活。
そういうプロセスで、一度転落すると、抜け出せない仕組みになっているというのだ。
本書のオビが端的にこの問題を描き出している。
貧困はアリ地獄だ!!
働けど、働けど低賃金、
足を踏み外せば路上生活者
セーフティネットは穴だらけ!!
その一方で、貧困層ではない層、一般的な若者も、これまでの生活設計ではやっていけない面も出てきている。
たとえば、勤務先の会社の倒産。
必死の職探しで正社員で再就職したとしても、給与カットやリストラが待ち構えている。
不安で子供も持てない。
正社員から派遣社員へ。
一度、非正規社員になってしまうと、その後、正社員としての再就職をしたくても、なかなか抜け出せない。
不安定で、未来に希望が見出せない。
そんな現在の日本を象徴するような2冊。
ポジティブな戦略性、そして、国家レベルでの政策が必要なのだろう。
貧困のリアル 稲葉 剛 (著), 冨樫 匡孝 (著) #134 You can buy this book on amazon.
“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか NHK「あすの日本」プロジェクト (著), 三菱総合研究所 (著) #135
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