昼メシは座って食べるな! 市村洋文 (著) #164

4月 28th, 2011 by blogown

土井英司氏の発行するメールマガジン『ビジネスブックマラソン』に掲載されているのを見て買ったのが本書『昼メシは座って食べるな!』だ。

著者の市村洋文氏は、学生時代に1億円ものお金を稼ぎ出し、野村證券で前人未到の営業成績を残した“伝説の人たらし社長”。

実は、以前より、著者の関係する本を読んでいたことがある。
それが『THE営業道』という本だ。

正直、本書『昼メシは座って食べるな!』の内容は、『THE営業道』の内容と重複する部分が多々ある。

しかし、だからといって学ぶところがないということではない。
改めて、営業において、そして、人付き合いにおいて大事なことを再認識させられた次第である。

よかった部分をお話していきたい。

時間管理について、改めて考えた

「試合中」に準備運動をする選手などいない
九時から五時までは試合中なんだぞ。俺らはピッチの上に立っているんだ。昼メシなんか食ってる暇はないだろう

結局は、時間の使い方の問題。
きちんと仕事に時間を使っているのか、それとも、ダラダラと仕事以外に時間を使っているのか。
それによって、大きく成果は変わる。

同じように、時間管理に関する部分がよかった。

私は毎朝六時すぎに出社しています。
朝六時に来て、一日を「三回転」させています。
六時に出社すれば、お昼まで六時間ありますから、午前中に一日分の仕事があらかたできてしまいます。
それが一回転目。
そして午後から夕方までの時間で、もう一仕事できます。
次の手を打ったり、新規のお客さんを開拓したりといったことは、この時間にやります。それが二回転目。
午後六時からは会食や接待の時間に使う。
これで、三回転目です。

この時間管理の方法は、非常に参考になる。
つまり、

・6ー12時まで、仕事。
・12ー18時まで、次の手、新規開拓などの仕事
・18時以降は、会食や接待といった人脈の仕事

このような区分と時間の使い方は、自分の時間管理、スケジュール管理をしていく上で、大きなヒントになりうる。

お礼状を出しているか?一緒に食事をしているか?

加えて、がむしゃらで攻撃的な営業スタイルを持っている著者なのだが、きちんとした繊細なフォローもされるところが、またすごい。

年賀状くらい出せ。それくらいの手間は惜しむな、ということです。

野村證券では、新入社員は全員お礼状を書くことが義務づけられていました。

会食の席においでいただいたら、そのお礼。
接待にご招待いただいたら、そのお礼。

偉くなるにしたがって、礼状を書かなくなる人も多いのですが、私は五二歳になる今もそれを継続しています。

年賀状、お礼状。
きちんとお礼を言うべきときには、お礼を言う。
そういうキチッキチッとした行動が信頼につながるのだ。

また、人間関係を構築する上での著者の習慣。

平日の夜はほぼ毎日、お客さんとの会食や宴席、パーティの予定が入っています。
私は、仲よくなりたいなと思う方には、「ぜひ今度、夕食でもご一緒しませんか」とお誘いします。

食事を一緒にとると、仲良くなりやすいそうだ。
人と会って、一緒に食事をする。
そういう習慣は、人間関係を構築していく上で大事なことだ。

本書の著者は、証券会社での営業がほとんどなので、法人営業の話になっている。
そのため、たしかに消費者向けの営業などでは、そのまま使えるという部分がすべてではないかもしれない。

けれども、営業は営業。
基本は同じ。
学ぶべきところは、多い。

『昼メシは座って食べるな!』

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絶対ブレない「軸」のつくり方 南 壮一郎 (著) #158

12月 17th, 2010 by blogown

知人の南壮一郎さんの処女作『絶対ブレない「軸」のつくり方』。
早速、重版がかかり、12,000部となっているそうです。

本書では、「楽天イーグルス創業メンバー」をつかみとるストーリーについて描かれています。

この本から感じ取った強いメッセージ

本書から私が感じ取ったこと、それは『何でもやってみればいいんだ』ということ。

著者の南さんは、大学卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社。

しかし、幼少期よりの夢であるスポーツビジネスへの憧れを抑えきれず、2003年に独立、ツテもコネも何もない、ゼロからの挑戦を始めます。

そこで彼がしたのは、世界最大のスポーツマネジメント会社IMGの会長、役員全員への手紙攻撃。

アタックあるのみ。

そこから、メジャーリーグ30球団すべてに手紙を送り、スポーツ・エージェントにもアタック。猛烈にアピール。

そして、新球団設立というニュースを見て一念発起して、楽天の三木谷浩史氏に直談判。

「楽天イーグルスの創業メンバー」の座を獲得することになるのです。

本書からは、『主体性の大切さ』『行動の大切さ』がビシバシ伝わってきました。

「やりたいなら自分でドアをこじ開けろ!」

トライすること。

何かやってみること。

何でもやってみること。

そういう行動の大切さを再認識した一冊。

絶対ブレない「軸」のつくり方 南 壮一郎 (著) #158

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なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?志賀内 泰弘 (著) #157

12月 13th, 2010 by blogown

先日、重版が決定しました拙著『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人、稼げない人』を書く上での調査もあり、成功者と呼ばれるような人には、人一倍会ってきたと思います。

そうしたなかで気づかされるのは、今ある、その成功が一朝一夕に、ある日突然手に入ったものではないということです。

つまり、彼らのほとんどは(もちろん、全員ではないですが)、コツコツと努力や経験、ノウハウ、信頼を積み重ねていった結果、現在に至っているというわけなのです。

「そうじ」と経済的成功の関連性・・・

本書のテーマは「そうじ」であって、経済的成功とは縁遠いような気もします。
しかし、実際にはとても関連性の強いことだといえます。

たとえば、次のような文章・・・

気の遠くなるほどの量があっても、一億から1を引けば、残りは間違いなく9999万9999になる。
そう信じてやるだけだ

コツコツコツコツ・・・
一歩一歩着実に積み上げていくという姿勢。
とても素晴らしい価値のあることだと思います。

人の目の前でポイッとゴミを捨てる人を、あなたは「信用」できるでしょうか。
空缶を車の窓から中央分離帯へ投げ捨てる人。
タバコの吸殻を、舗道に捨てる人。
その人たちは、実は、自分の一番大切な「信用」を捨てているのです。

信頼の積み重ね。
ゴミをポイ捨てする人は信用を捨てている。
反対にゴミを拾う人は信用される価値があります。

日頃の行い、態度ひとつをきちん、きちんとしていると、それを見ている人は評価してくれます。
しかし、そういうところがきちんとできていないと、信用されなくなってしまいます。
全員ではないですが。

そうじて、ひとつひとつの細かいところも、きちんきちんとしていること。
その積み重ねが大きな差を生み出すのです。

そういうことを感じ、回想した本でした。

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崖っぷちで勝つランチェスター社長学  竹田陽一(著)#154

9月 30th, 2010 by blogown

ランチェスター社長学

成功者に見られる二つのタイプ

著者の竹田陽一氏は、3-40年前、企業調査会社に勤め、
企業の信用調査や倒産取材の仕事をしていたので、多くの社長と出会っていた。

その頃、ナポレオン・ヒルがアンドリュー・カーネギーの提案を受けて、
まとめた『巨富を築く13の条件』『成功哲学』が出版されていたそうだ。

竹田陽一氏が多くの社長と会っていくなかで、ナポレオン・ヒルの言うとおり、
燃えるような願望をもつとともに大きな目標を掲げ、
バリバリと仕事を進めて短い期間に大きな会社にした社長もいたそうだ。

このタイプの社長は、たいてい20代で独立しており、
朝が早く一年間に5000時間以上仕事をして、
竹田氏いわく「人間ブルドーザー」といえるような人で、
先天的成功者
と名付けた(もちろん、このタイプのなかには、
やりすぎや手の広げすぎが原因で倒産する人もいるらしい)。

ところが、業績が良い別の会社の社長はというと、そうでもないのだった。

このタイプの人のやり方をまとめると、以下のようになる。

1.はじめは当面の生活費を稼ぐために、小さな事業を始めた。

2.特別大きな目標などなく、目の前の仕事に
とにかく長時間労働で一所懸命に取り組んだ。

3.この状態を10年ぐらい続けたとき経済的に
ゆとりがでてきたので、経営戦略の研究に取り組んだ。

4.経営戦略の研究をしていて「これが最も大事な原則だ」と
書かれていたので、素直にそのとおりにやってみた。

5.原則に従った経営を何年か続けているうちに、
売上がグングン伸びて利益性も良くなった。

6.このような成功体験が自信につながり、
今までよりは大きな目標が定められるようになったばかりか、
経営に対する意欲も強くなった。

このタイプは後天的成功者で、
独立したときの年齢は30-35歳
が多くなっている。 

このように、成功者には、先天的成功者の強者型人間と、
後天的成功者の弱者型人間の2つのタイプがいる。

しかも、後天的成功者のほうが10倍以上多かったそうだ。

竹田陽一氏は、この2つのタイプを対照させて表現している。

弱者型タイプ
1.長時間労働
2.戦略の研究
3.実行
4.高い実績
5.自信

強者型タイプ
1.願望
2.大きな目標
3.長時間労働
4.大きな業績

以上が本書『ランチェスター社長学』に書かれた成功者の分析である。

僕は、竹田陽一氏と同じように成功者に取材してきた。
具体的には、30代で年収3000万円を実現した人を110人。

そういう過程を経て、あらためて本書を読むと、
竹田陽一氏と同じ結論に至ることに気づかされた。

僕は、この成功者の2タイプを「おっとり成功者」と「ガンガン成功者」に分けた。

世の中には、「おっとり系」と「ガンガン系」がいるのだ。

「ガンガン系」は、外向的で能動的、自分の思うがまま、
営業でもガンガン売り込むことのできる性格の人のことだ。

そして、「おっとり系」は、内向的で受動的、おっとりしていて
着実にコツコツが得意な性格で、相手の気持ちを意識しすぎて
売り込みできずにいるような性格の人のことだ。

関連:「おっとりした人が成功するための7つのステップ」レポート

僕の主張と竹田陽一氏の主張は若干、異なる部分がある。

後天的成功者・おっとり成功者は、必ずしも経営戦略の勉強をしているとは言えず、
前職時代の経験や人脈、ノウハウを活用することが
重要なポイントであると感じるのに欠けている点などだ。

とはいうものの、僕にとってありがたく、
また「やっぱり!」という気持ちになったのはうれしかった。

それは、3-40年前に竹田陽一氏がその実体験から得られた洞察が、
僕が得た洞察とほとんど同じだったからだ。

そして、そのことは、社会の「おっとり系」にとっては素晴らしいことなのかもしれない。

なぜなら、「おっとり系」は成功者のなかでも大きなシェアを占めており、
また、その方法論、おっとり成功者への到達ルートの分析がなされているからだ。

ちなみに、僕が調査の上で得た「おっとり成功者」「後天的成功者」の
成功ルートについてお話しておきたい。

彼らは、おおむね、前職時代、独立時代の流れの中で、
「下積み」「種まき」「不遇の時代」を経験している。

なぜなら、おっとり系は、人間関係、信頼関係をベースに
顧客数、売上、利益が増加していく傾向にあるからだ。

人間関係、信頼関係の醸成には時間がかかる。
だから、それらの時代を経験するのだ。

ただ、いったん増加しだすと、口コミ・紹介が起こっていくために、
急ペースで増加していくことになる。

それがおっとり成功者の典型パターンだ
(もちろん、例外もあるし、そのパターンもいくつかに分類できる)。

僕の場合の「おっとり成功者」と「ガンガン成功者」の
成功者の2タイプの対照表は以下のとおり。

若干、違うと思う部分はあるにせよ、
3-40年前にすでに同じような洞察を得られていたことを知って、
驚きと同時に安心と自信を持った。

ということは、成功法則、というか、デキる人、うまくいく人の
パターンやタイプ、到達ルートなど(やっぱり俗に言う「成功法則」でしょうが)は、
時代が変わっても、3-40年前も現在も変わらないものなのだ。

本書を読んで、僕はそういうことを思った。

崖っぷちで勝つランチェスター社長学  竹田陽一(著)#154

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