大事なことはすべて記録しなさい 鹿田 尚樹 (著)#117

11月 12th, 2009 by blogown

鹿田尚樹・大事なことはすべて記録しなさい

記録をテーマに、記録を活用して仕事で成果に結びつける方法やテクニックについて紹介しているのが本書。

個人的には、コミュニケーションの武器とする趣旨の内容(第6章 記録で、人脈が10倍に広がる「記録コミュニケーション術」)が参考になった。

基本的に、自分自身もメモ魔であることから、記録は馴染み深いものだが、記録をコミュニケーションに活かすという観点は、自分としては斬新で役に立つ話だ。

具体的には、コミュニケーションツールとして持つもので、名刺ともうひとつ「プロフィールシート」を使っているという点。

A3サイズの用紙の裏表に、自分の活動記録やプロフィールを掲載した、いわゆるミニリーフレットのようなもの。情報量が多いので、自分から色々と話さなくてもコミュニケーションがとれるので、ありがたい。A4サイズ4枚を2枚ずつ並べて、両面コピーをして、A3サイズ一枚にするそう。

もうひとつは、『プレゼント(頂き物)を記録する/記録を活用して、「ありがとう」は4回言う』こと。

著者は、頂き物リストとして、プレゼント(頂き物)を日付・人・ものを記録するようにしているそうだ。

1.プレゼントを頂いたとき
2.プレゼントを頂いた日の別れ際
3.プレゼントを頂いた翌日
4.プレゼントを頂いた1週間後

『お礼は、コミュニケーションの潤滑油ですから、頂き物のお礼は欠かせません』と聞き、なるほどと思う。

プレゼントだけでなく、さまざまなことを記録して、お礼を言ったりして、コミュニケーションを図りたいと思った。

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たった1通で人を動かすメールの仕掛け 浅野 ヨシオ (著) #115

11月 5th, 2009 by blogown

メールの書き方。
それは、重要ではあるが、なかなか学ぼうとはしないカテゴリのことだった。

つまり、一日に何十通もメールを書いたり、読んだりしているにもかかわらず、特にメールの書き方を学んだりしようとは思っていなかったというわけだ。

学び方は、独学、場数で理論面や他者の意見を聞いたことはあまりなかった。

しかし、テーマ的に関心はあったし、重要性も認識していたので、機会があり、本書を手に取った。

読んだあと、メールをやりとりする際の、意識がかなり変わった。

本書の主張を客観的に述べると、「7つの仕掛け」、禁断のテクニックで、ビジネスがうまくいき、人脈も広がり、人生を変えるメール・テクニックを学ぼうというものだ。

ただ、僕が本書から学んだこと、意識が変わったのは、テクニックというよりも、「こういうメールを送ってもいいのだ」というある種の許し、価値観の変化であった

端的に、その変化を語るならば、これまで書いていたような事務的な、無機質なメール文ではなく、より大胆に、より感じたことを率直に表現しても大丈夫なのだと気付いたということだ。

これまで、ビジネス上、礼儀を重んじて、思ったこと・感じたことでも、意識して文章上から削除したり、書かなかったりすることがあった。しかし、本書を読んで、思ったこと・感じたことがあれば、素直に書いていいのだ、多少オーバーリアクションでも許されるのだ、と感じることができた。

これを機に、多少、よいメール文章が書けるようになったと思う。

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結婚戦略―家族と階級の再生産 ピエール・ブルデュー (著) #90

4月 28th, 2009 by blogown

著書『ディスタンクシオン』で有名なフランスの社会学者である著者、ピエール・ブルデューが、1950年代に独身者数の増大に悩む生まれ故郷ベアルン(フランス農村)での、結婚市場をめぐる調査から、婚姻交換システムの変容とそれがもたらした結果について述べたのが本書。

もちろん、僕は戦前生まれではないので、だいぶ昔の結婚事情については知らない。しかし、漠然としてではあるが、日本史の勉強を通して、また、世間での常識を通して、認識してはいる。

それは、家同士のつながりで、長男が家督相続して、お見合いがほとんどであった、というような具合である。本書の著者(そして、僕が敬愛する)ピエール・ブルデューは、冒頭部において、そのことについて、端的に説明してくれている。

1914年以前には、婚姻は非常に厳格な規則により規制されていた。婚姻が家族的農業経営の将来全体を左右していたために、また婚姻が非常に重大な経済的交渉の機会でもあったために、さらにそれが社会的なヒエラルキーや、このヒエラルキーにおける家族の地位を再確認させることになったために、婚姻とは、個人というよりも集団の関心事なのであった。結婚するのは家族であったし、人は家族と結婚したのである。

婚姻は、家産の一体性を損なうことなく家系の継続性を保証することを第一次的機能としている。

結婚はかつて、一個人の問題ではなく、家族、ひいては一族という社会集団における問題であったことがわかる。

現代では、それらの価値観が比較的薄くはなってきているのでわかりづらいが、かつては、このようなかたちで、集団を中心とした結婚が行われていたというわけなのである。

また、ブルデューは、現代の自由恋愛結婚市場について、かなり以前から深い見識を持っていたということがわかる。

親の権威の弛緩と若者の新しい価値観への接触によって、家族は結婚の成立における積極的な仲介者としての役割を奪われた。それと同時に「仲人好きの人」の介入はあまり見られなくなった。

その結果、結婚相手探しは個人のイニシアチブに委ねられることになった。旧来のシステムでは「口説くこと」をせずに済ますことができたし、口説く技巧をまったく知らずにいることもできた。しかし今やすべてが変わってしまったのである。

婚姻交換システムに、個人間競争の論理によって支配されるシステムが取って代わった。

「個人間競争の論理によって支配されるシステム」それこそが、現在の「自由恋愛結婚市場」のことなのである。

これまでの家族・一族という集団主体のシステムでは、お見合いが頻繁に行われ、良縁を提供してきた。そのため、ブルデューが述べるように『「口説くこと」をせずに済ますことができたし、口説く技巧をまったく知らずにいることもできた』わけだ。

しかし、時代が変わり、「個人間競争の論理によって支配されるシステム」が現状を支配するようになり、個々人はお互いに競争をしながら、結婚相手探しをしなければならなくなったのである。しかも、集団の支援なく、個人のイニシアチブによって、である。

この個人のイニシアチブによって、結婚相手探しを行うという競争原理が支配する、自由恋愛結婚市場が、どのような事態をもたらすのだろうか。それは、現在の日本を見ればわかるのであるが、ブルデューはインタビューによって、それらの問題について表現している。

この男が「押しの強い人」でないならば、どうやって機会を捕まえればいいのか。

女性との接触がないってことは、最も大胆な者に対してさえコンプレックスを与えてるものなんだよ。その人が、性格的に少し臆病な場合には、ことは一層深刻だな。

娘との絶えざる接触によって臆病さは克服されるだろうけど、しかしこうした接触がないような場合にはいっそう深刻になるってもんさ。自尊心の形をとった、嘲笑されるんじゃないかってことへの危惧にがんじがらめにされることもありうるだろうね。

臆病さは、時として誤った自尊心でもあってね、片田舎から出てきたという事実、こうしたすべてのことが、娘と有望な青年との間に溝をつくるんだよ

集団の支援なく、個人のイニシアチブによって結婚相手を探すということは、機会を手に入れることが個々人によって、差が生じることを意味している。

つまり、「押しの強い人」であれば、機会をとらえやすい反面、臆病な人であれば、機会をほとんどとらえることができなくなってしまうというわけなのである。

インタビューでは、有望な青年が、片田舎から出てきたという事実、コンプレックスでさえ、機会を失わせてしまうということについて述べている。

加えて、ここで興味深いことは、二極化の原理を示唆した表現があるところである。いわく、『女性との接触がないってことは、最も大胆な者に対してさえコンプレックスを与えてるものなんだよ。その人が、性格的に少し臆病な場合には、ことは一層深刻だな。娘との絶えざる接触によって臆病さは克服されるだろうけど、しかしこうした接触がないような場合にはいっそう深刻になるってもんさ』。

つまり、そもそも機会がない人の場合、慣れというメリットを得ることが難しい。

男性と女性との間でいえば、男性は『娘との絶えざる接触によって臆病さは克服されるだろう』けれども、そうした接触の機会がなければ、慣れることがなく、状況はより悪化してしまう。

その反面、機会をふんだんに得ている人は、その逆のパターン、つまり、正のフィードバックループが生じる。そもそも機会がある人は、慣れやすい。それが多少、臆病な者であっても、慣れてしまうことで、克服することができる。そうなると、ますます機会をとらえやすくなるのである。

要するに、機会の多い者は、より機会が多くなり、より機会をとらえやすくなるのである。その反面、機会のない者は、そもそも機会がなく、少ない機会をとらえることができず、機会をとらえる能力も向上しづらく、機会の多い者の能力には明らかな見劣りがしてしまうことになるのである。

個人のイニシアチブによって、結婚相手探しを行うという競争原理が支配する、自由恋愛結婚市場。それは、経済における自由市場原理と同種といえる。

経済においても、富める者と貧しい者が存在しているように、自由恋愛結婚においても、機会の富める者と貧しい者が存在する。

それは、自由市場における二極化という現象。
さて、このような状況下で、僕らはどうやって生きるべきだろうか。

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リクルートエージェントNO.1営業ウーマンが教える 社長が欲しい「人財」! 森本 千賀子 (著)#78

2月 27th, 2009 by admin


株式会社リクルートエージェントのリクルーティングプロデューサーで、入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、常にトップを走り続けるスーパー営業ウーマンでもある著者、森本 千賀子氏が10000人の転職希望者、4500人の人事担当者、3000人の経営者と出会って見えてきた転職の真実について語ったのが本書。本書は、転職者に向けて書かれたもの。

相手が求めているものを意識するかしないかで転職活動の成否が左右される。

そのため、

経営者が「今、求めている人材像」を理解し、ビジネスに対する意識や取り組み姿勢を見直してみることで、評価は確実に変わってくるはず

というのが本書のテーマ。

本書は、転職者向けに書かれていることから、自分や自分の周り、研究・仕事とは直接関係ないが、世のビジネスパーソンたちは、ダニエル・ピンクが『フリーエージェント社会の到来』で述べ、トム・ピーターズなどが大きく語ってきたような時代の潮流、つまり、知的プロフェッショナルとしての個が重要になってきていることに気付かされる。

本書では、「求められる人材になる18のポイント」が書かれているが、これらを統合すれば、一行に集約することができる。

社内にいながら、自立したプロフェッショナルたれ

つまりは、フリーエージェント、インディペンデント、知的プロフェッショナルとなり、会社に属しながらも自立したビジネスパーソンとなるべきだというわけだ。

「求められる人材になる18のポイント」から、1点ピックアップしてみる。

さらにもう一歩、自分のキャリアをアップする方法があります。
それは、社内のネットワークだけでなく、同業種や異業種など他社の人たちとのネットワークを構築しておくことです。
そのためには、各種セミナーや講演会、勉強会、飲み会など誘われる機会があれば、積極的に参加しておいたほうがいいでしょう。
求められる人材になるポイント⑭ 各種セミナー、講演会、勉強会に参加する

通常、会社に属するビジネスパーソンは、営業職以外は、社外と接する機会がないのに加え、接する必然性がない。
なぜなら、社外と接することは仕事ではないし、社外と接したところで、会社の利益貢献はほとんどできない(とみられている)からだ。

しかし、求められる人材のポイントは、その背景がありながらも、社外とのネットワークを構築すべきだと述べている。
これは、本書には書かれていないが、単純な人間関係から得られる直接的なメリット以外にも、コミュニケーション能力の向上、自分の価値の再認識、客観評価など、種々の方向から、ビジネスパーソンとしての価値が高まるからだろう。

このポイントを見てもわかるように、単純に会社に依存したかたちではなく、自立した知的プロフェッショナルになっていかなければならないのだと気付かされる。

最後に、個人的に興味深かった小見出しがあったので、それについて。

「転職するなら35歳まで」は本当か?

世間では「転職できる年齢は35歳が限界」などと言われています。
多くの場合、年齢が若い人はビジネス経験が浅い分、過去の経験にしばられず、新しいことを柔軟に吸収していきやすいと考えられているからです。そして、柔軟性や変化対応力を備えていれば、「年齢にはこだわらない」という企業も、実は少なくありません。
つまり、「変化対応力がある人」は、多くの企業が求める人材ということです。

なるほど。
柔軟性、変化対応力が重要だと。
35歳を超えたときは、それらのポイントをアピールしなければならないな、と思う。

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