10年後あなたの本棚に残るビジネス書100 神田 昌典 (著), 勝間 和代 (著) #63

10月 30th, 2008 by admin

経営コンサルタントで「日本一のマーケッター」に選出され、複数企業の社主を務める神田昌典氏と現在、各種メディアで大きな露出をし、ベストセラーを連発している経済評論家である勝間和代氏が、それぞれ、「10年後の本棚に残る」であろう、価値ある書籍を厳選したものを記述したのが本書。

■10年後あなたの本棚に残るビジネス書100 (アマゾン)目次

■巻頭対談――神田昌典・勝間和代「いかにして、10年後あなたの本棚に残る本を選んだのか?」 ■巻頭インタビュー――神田昌典「ビジネス書を読む意義と“スピード情報編集法”としてのフォトリーディングの実践」 ■巻頭インタビュー――勝間和代「1か月に100冊読む勝間式読書投資法」 ■神田昌典が初公開! この本だけは絶対読もう! 究極の10冊 ■勝間和代が厳選! この本だけは絶対読もう! 至高の10冊 ■神田昌典が語る「10年後あなたの本棚に残る40冊」はこれだ! 大ヒットを飛ばしたいときに読む9冊/経営マネジメントに強くなる8冊 未来を見通す力をつける6冊/1%の本質を見抜く力をつける7冊壁にぶつかったときに読む10冊 ■勝間和代が語る「10年後あなたの本棚に残る40冊」はこれだ! 壁を乗り越えたいときに読む8冊/あなたの潜在能力を開花させる6冊大ヒットを飛ばしたいときに読む5冊/経営戦略のプロフェッショナルになる8冊/未来を見通す力をつける4冊/人間・歴史を知る9冊 ■巻末付録1全国カリスマ書店員9名が語る! 私の思い入れのある1冊 ■巻末付録2神田昌典・勝間和代が明かす「年齢別」読書年表 ■巻末付録3神田昌典・勝間和代の厳選オーディオブック37+DVD3選

神田昌典氏と勝間和代氏のオススメビジネス書公開、といったテーマの本書。

勝間氏は、これまでの著書において、さまざまなオススメビジネス書を記述していたが、その流れを汲みつつ神田氏と一緒に価値あるビジネス書を公開したものと思われる。

全体像としては、神田氏が、

勝間さんの選書は基礎体力をつけるようなものが多いですね。僕のほうはビジネスを自ら発展成長させるためにダイレクトにつながっている本を集めているので、どちらかと言うと勝間さん本を先に読み、その後で僕の本を読んでもらうほうがいいかもしれません。

と述べているような構成となっている。

個人的に印象的だったのは、まず神田昌典氏の「この本だけは絶対読もう!究極の10冊」にある最初の一冊、「ナニワ金融道」の部分。

リアルなおカネの世界を知るには最良の教科書だと思う。

との神田昌典氏の表現があるが、僕自身も全巻所有しているので、その実感はある。

また、巻末付録も興味深い。
「巻末付録1 全国カリスマ書店員9名が語る! 私の思い入れのある1冊」で、最後の有隣堂ヨドバシAKIBA店第一営業本部店売課 門脇順子氏が、以前、行きつけだったお店(ベルク)が本になったところ、

お店の本が出ると知り、ビックリして、「50冊売ってみよう」と思ってこの本を注文しました。(中略)最初は「このお店のビールがどれだけおいしいか」(笑)という感じで50冊を何とか売っていければと思っていたのですが、08年7月2日の発売から9月28日までで145冊売れました。当店での売行きが認められて、有隣堂各店で展開。第4刷のカバー帯からは私の推薦コメントも入れていただいています。

という裏エピソードが公開されている。
これは、お仕事の裏舞台を拝見、というかたちでも興味を引く。

また、自分の行きつけの店が本になり、それを売ってみようとして、たくさん売れた。
そして、それが他のところにも波及していく。
こういう喜びや楽しさは、バイヤーなどの仕事の醍醐味なのかもしれないな、と感じた。

最後に、「巻末付録2 神田昌典・勝間和代が明かす「年齢別」読書年表」も興味深い。
内容としては、神田昌典氏と勝間和代氏がそれぞれの年齢で、どのような本を読んでいたのか、というテーマで書かれているもの。

彼らの時間軸での読書暦を見ていくのは、とても好奇心をそそるし、たとえば、神田氏は28歳のとき、勝間氏は21歳のときに「マーフィー眠りながら成功する」を読んでいるところなど、生き方に気付いたときが垣間見える。

書籍紹介、というテーマである以上、本書によって劇的なインパクトがあるというわけではないだろう。
しかし、非常に優秀で大きな実績を残されている神田昌典氏と勝間和代氏によるブックガイドなので、「何を読むべきか」という際の指針となる一冊。

ちなみに、僕が本書で紹介されている一連の書籍の既読率は、正確には計算してはいないが、大体60%といったところ。
いくつか、知らなかった本で、面白そうな本があったので、早速買ってみた。

63冊目

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株価がすごいことになっている件について

10月 27th, 2008 by admin

日経平均終値は7162円、バブル崩壊後の最安値更新

週明け27日の東京株式市場は急激な円高を受け4営業日続けて株価が下落し、日経平均株価(225種)は、2003年4月28日に記録したバブル崩壊後の最安値7607円88銭を5年6か月ぶりに下回った。

終値は前週末比486円18銭安の7162円90銭で、7200円を下回るのは1982年10月下旬以来、約26年ぶりだ。東京外国為替市場では、円が一時、1995年8月以来、約13年ぶりの円高水準となる1ドル=91円88銭まで急上昇した。

7200円を下回る株価。
1ドル=91円という円高。

えらいことになっている経済。
とんでもないことになっている金融市場。
1982年10月下旬以来、約26年ぶりに7200円を下回ったというのもすごい。

影響が連鎖してしまう以上、日本も経済的な悪影響はいなめない。

株価も、以前の半値といった水準であり、金融資産で株式を持っている人は、大きく資産を毀損してしまっている。

ただ、ある種の人たちにとっては、絶好の機会であることも事実。

一生懸命、生きようと再確認した。

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一倉定の経営心得 一倉 定 (著) #62

10月 24th, 2008 by admin


事業経営の成否は、社長次第で決まるという信念から、社長だけを対象に大中小5000余社を情熱的に指導した異色の経営コンサルタントである著者、一倉定氏が、「社長は何をなすべきか」を明示した一倉社長学の要諦104項と著者の解説を併せて書いたものが本書。

書き方的には、神田昌典氏の「仕事のヒント」と類似(というか、こちらが先だと思うが)。

「一倉定の経営心得」目次

─事業活動の本質(14項目)─
─最高責任者としてのあり方(25項目)─
─事業と販売(17項目)─
─経営の数字(17項目)─
─未来事業(15項目)─
─組織と人(16項目)─

全体的に言えば、一倉定氏のエッセンスをまとめたもの、といったところだろう。
個人的に印象的だったのは、「会社の支配者」、「理想的な経営構造」、「景気下降期の対策」の三点だ。

会社の真の支配者は、お客様である。

会社というものは、その会社の商品がお客様に売れて、はじめて経営が成り立つという、何とも当たり前のことを、私は絶えず叫び続けている。というのは、お客様を無視し、無視しないまでも第二義的にしか考えない、という会社が世の中に多すぎるからである。

この文章が書かれたのは、実際上はかなり昔のことだろう。
しかし、一向に色褪せていない。

時代が変わっても、世の中は変わっていないのだと気付かされる。と同時に、一倉定氏の主張する、「会社の真の支配者は、お客様である」という言葉をきちんと受け止めて行動しなければならないのだと感じた。

理想的な経営構造

理想的な経営構造は、「工場を持たないメーカー」である。
(中略)
設備は止むを得ないもののほかは一切もたずに、自らは強い営業力と優れた事業開発力をかねそなえた「頭脳集団による経営」こそ賢明である。

この記述には、本当に驚かされた。
先ほども述べたように、この文章が書かれたのは、かなり昔。

にもかかわらず、このような主張をしていたとは、一倉定氏が慧眼を持っていたということを表していよう。

現在では、「ファブレス企業」などと言って、自社工場を持たず、営業力、事業開発力だけでビジネスをしている企業が出てきている。たとえば、コンピュータのデルやスポーツ用品のナイキなどがそうだ。

これらのコンセプトをかなりの昔から提唱していたことに驚かされた。

景気下降期の対策

景気下降期に入った時、まず手をうたなければならないのは、資金対策である。売上が下がってゆくのに、売上の多い時に振り出した手形を落としてゆかなければならないからである。

まず、売掛金の回収をいそぐ。資財は当用買だ。不急の支出は一切止める。新規設備投資は無論のこと、現在進行中の設備投資でも、中止できるものは中止し、中止できないまでも延期するか、ピッチを落とす。

場合によっては、新入社員や欠員補充の削減、中止、延期が必要かも知れないのだ。その上さらに、いち早く銀行にかけ合って、借金またはその約束をとりつけるのである。

最後は、景気下降期の対策についてだ。
アメリカの住宅バブルを端に発した景気後退の局面が訪れようとしている現在、このアドバイスは、非常に有益だろう。

たしかに、現金商売だったり、設備投資があまり必要でない産業であれば、乗り切れやすいだろうが、それなりに設備投資があったり、キャッシュフローがあまり潤沢でない産業であれば、重要なアドバイスといえる。

時代を経ても、なお劣化していない著者の主張。
それは、基本であり、原理原則であるからこそ、なのだろう。

62冊目

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ミスタードーナツとビジネス論

10月 23rd, 2008 by admin

昨日、ミスタードーナツに行ったところ、ちょうど10月22日(水)から、「新ショコラフレンチ」という新商品が発売開始、ということで、「塩キャラメルショコラ」というドーナツを食べてきた。

http://www.misterdonut.jp/newpro/081022_002/index.html

驚いたことといえば、レジの行列。

たしかに、キャンペーン期間らしく、新商品が100円になっていたということもあるだろうが、行列になるほどの集客。

それは、ひとえに「新商品の販売」ということがあるだろう。

つまり、

「何か新しいドーナツが出たみたい。
ちょっとどんなものか、食べてみようかな」

という。

ダン・ケネディの本「究極のマーケティングプラン」に

飽きられない方法=「変え続ける」

というフレーズがあり、新しいものや目先の変ったものを繁に提供しつづけることが話題になり続ける秘密だとあったことを思い出した。

つまり、新商品をコンスタントに販売し続けること自体にも、ビジネスをもっとよくする価値があるのだな、と実感したわけだ。

ただ、カンタンに新商品を販売、といいましたが、新商品開発が大変なのも、わかる。

新商品を開発し続けること。
大変だが、大事なこと。

そう思ったドーナツだった。

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7 Things …(I thought after hearing this song.)

10月 20th, 2008 by admin

最近、よく聞く歌。
マイリー・サイラス(Miley Cyrus)の「7 Things」。

端的に言えば、「恋の歌」なわけですが、この歌の題名にかけて、この歌を聴いて思った7つのこと(7 Things …(I thought after hearing this song.))を書いてみようかと。

この歌を聴いて思った7つのこと

1. 曲のノリがいい

単純にいいと思う。

2. オフィシャルでのYouTubeにおけるプロモーション

音楽業界から見れば、脅威とも見られるYouTube。
しかし、彼女のプロモーターは、YouTube上でPVをフル、かつ、高画質で公開することで、プロモーションをしている。

3. YouTubeでの再生回数がすごい

現時点での再生回数は、38,649,461回。
3800万回!!!
すごい。

4. 動画コメントの数もすごい

252,897 件ものコメントが・・・。
「252,897 件のコメントをすべて見る」って、見れるヤツはいない気がする。

5. 相当な低年齢

マイリー・サイラスは、1992年11月23日生まれの15歳!
彼女もすごいのかもしれないが、その周りにいる大人たちもすごいなと思う(いろんな意味で)。

6. プロモーションビデオのエキストラ

PVのエキストラは、思いっきり彼女のファン層である年代の女性を起用している。
人種や容姿、ファッションスタイルなど、PV作成者は、そういう細かいコントロールをきちんとしているなーと思った。

7. 音楽ビジネスは深いな、と

大人たちは、色々と考えているんだろうな、と思った。

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1,000円超の下落ですね、わかります

10月 16th, 2008 by admin

またまた、株価が大暴落。

8,458.45

前日比:-1,089.02 (-11.41%)
前日終値:9,547.47
始値:9,400.85
高値:9,400.85
安値:8,458.45

10%超、1,000円超の下落。

87年10月20日のブラックマンデー(14.90%)に次ぐ、過去二番目の下落率だそう。

この大変動で、悲喜こもごもといったところだろう。

<東証>終値も1000円超下落 8458円45銭

16日の東京株式市場は、前日の米国株価の急落などを受け、取引開始直後から全面安の展開となった。日経平均株価は3日ぶりに反落し、この日の最安値となる前日終値比1089円02銭安の8458円45銭で取引を終えた。下落率は、11.41%となり、87年10月20日のブラックマンデー(14.90%)に次ぐ過去2番目の水準となった。アジア市場でも株価が軒並み下落しており、再び世界同時株安の様相となった。

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究極のマーケティングプラン ダン・ケネディ (著), 神田 昌典 (監修) #61

10月 16th, 2008 by admin

米国のダイレクト・マーケティング界のグルと呼ばれる著者、ダン・ケネディが、口コミ・紹介依頼法、顧客流出の食い止め方、電話で相手の住所を聞きだす方法等、実践的なマーケティングの原理原則について述べたものが本書。

究極のマーケティングプラン目次・アマゾン

ステップ1 適切なメッセージを組み立てる
ステップ2 メッセージを伝える
ステップ3 ふさわしいターゲットを選ぶ
ステップ4 売り物の良さを証明する
ステップ5 できるだけいいところを見せる
ステップ6 タダで宣伝する
ステップ7 話題になる
ステップ8 お金をかけないマーケティング戦略
ステップ9 トータルカスタマーバリューを最大限引き出す
ステップ10 口コミを促進する
ステップ11 短期間で売り上げを急増させる
ステップ12 マーケティングの新技術
ステップ13 マーケティングのプロの使い方

僕が以前、日本に持ち込んで広めようとしていたアメリカの経営コンサルタントが、本書の著者、ダン・ケネディだ。

僕が会社を売却したからといって、彼の知識・情報に価値がないというわけではない。
彼の知識・情報は、アメリカのみならず、世界で通用し、もちろん日本でも通用するものだ。

本書を読んでみれば、ダン・ケネディの語る情報が、いかに優れた価値を持つかがわかるだろう。
ここでは、僕が本書を読んで、特に印象的だった部分について、考察とともに述べていこうと思う。

ステップ1「適切なメッセージを組み立てる」で印象的だったのは、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)、つまり、ライバルに対する、あなたの位置づけを明確にするものの部分だ。

何かを売ろうとするには、まず、そのものがどのようなものなのか、見込み客に伝えなければならない。でなければ、見込み客は、商品がどのようなものかわからず、購入したくても、購入できないからだ。

そのため、自社の商品には、優れたメッセージが必要となる。
それがUSPというわけだ。

本書では、USPの例がいくつか書かれている。

「最安値のリーダー(スーパーマーケットチェーン)」、「自生種豆のコーヒー」、「ロッキー山脈のひんやりした清水」、「焼きたてアツアツのピザを30分以内にお届け。(ドミノ・ピザ)」

では、これらのような重要なメッセージであるUSPを生み出すには、どのようにすればいいのだろうか?
ダン・ケネディは、このように答える。

この問いに対する答えがあなたのUSP
新規客、見込客にまずあなたのビジネスに関心を持ってもらおうとするとき、一番重要な次の問いに答えなければならない。
「他にもいろいろ選択肢があるのに、どうしてあなたのビジネス/商品/サービスを選ばなくてはいけないのか?」

この質問は、非常に重要な質問だといえる。

差別化とは、つまり、ライバルとは、どのように違うのかということだからだ。

「他にもいろいろ選択肢があるのに、どうして自分のビジネス/商品/サービスを選ばなくてはいけないのか?」

ビジネスをする際には、この問いを常に問いかけていきたいと思う。

ステップ2は、「メッセージを伝える」。

これは、正確に伝えたいメッセージを伝え、相手に理解してもらうということだ。
そうすれば、相手にきちんと理解してもらうことができ、顧客に購入してもらうことができるというわけだ。
その点で見れば、このステップは、成約率を上げるためのステップとも見ることができる。

このステップで印象的だったのは、「伝え方のコツ2 興味をそそる」の部分だ。
ここで、ダン・ケネディが述べているのは、「本当に興味を引くメッセージの伝え方」である。

メッセージをより面白く伝えるにはいろいろな方法があり、使用媒体にもよるが、例えばこんな方法がある。
① 使用前/使用後の写真を使う
② 喜んでいるお客の体験談を再現する
③ びっくりするようなデータを示す
④ 印象に残るキャッチフレーズ、タイトル、説明を使う
⑤ 実演して見せる

これらは、通信販売の広告やインフォマーシャル(テレビ通販番組)でよく見られる。
つまりは、それだけ効果的だということだ。

僕は、ケーブルテレビでよく、海外ドラマを見る。たとえば、「Dr.House」や「CSI:マイアミ」だが、その番組の合間に流れるCMは、たいていインフォマーシャルで、上記の方法を多用している。

化粧品において、使用前/使用後の写真を掲載したり、喜んでいるお客の体験談などは、ずっと流れている。もちろん、実演シーンも流れている。これだけCMにこれらの方法が満載だということは、それだけ価値のあるメッセージの伝え方だというわけだ。

次のステップ3は「ふさわしいターゲットを選ぶ」。

マーケティング用語でいえば、ターゲッティング、セグメンテーションといった部分だ。
要約すれば、客になりそうな人を狙って、広告を打て、ということだ。

このステップで印象的だったのは、ダイレクト販売会社の経営者が製品の販売権を5,000ドルで売っていた事例だ。

販売ステップとしては、1.ダイレクトメール一式を送り、2.自社営業マンによるフォローで、3.グループ会議に参加させ、4.成約させるというものだ。明らかにコストのかかるセールスプロセスである。

以前の経営者は、かなりの期間、個人別電話帳そっくりそのまま、誰かれかまわずすべての人にダイレクトメールを送っていたが、ある日、ターゲットマーケティングに気付いた、と。

それは、実績のある販売代理人のほとんどが(流行遅れの)短い角刈りの頭をしていることに気付いたからだった。
そこで、彼は営業マンをその州内の理容店に送りこみ、角刈り客の住所・氏名・電話番号を聞きだしてこさせた、というわけだ。

それで、成約率は桁外れに伸びたという。

適切なターゲット、それはとても重要な視点だ。
なぜなら、コスト効率が劇的に変化するからだ。

高級レストランを開店させようと思ったならば、学生街にしないほうがいいだろう。
なぜなら、ターゲットが違うから。

しかし、ファストフード店を開店させようと思ったならば、学生街でもいいかもしれない。
なぜなら、ターゲットが合っているだろうから。

ターゲットをきちんと選ぶことで、顧客獲得コストが劇的に変化することになり、利益も劇的に変化することになる。

次のステップは、ステップ4「売り物の良さを証明する」だ。

これは、基本的に今の時代では、誰も(あなたも)他人をカンタンには信用しなくなっているということが背景にある。
だから、売り物の良さを証明しなければ、良い売り物だと信用してくれないので、買ってはくれないというわけだ。
これも成約率の上昇につながり、コスト効率が良くなるので、利益が増す方法だといえる。

このステップで印象的だったのは、「ゼロから始めて最大限の信用を得る方法」だ。
特に、車のセールスマン、ビル・グラズナーとダイエット商品販売で成功している女性の事例が面白かった。

それは、次のようなものだ。

ビルのブースも他とそう変らないが、ひとつこだわりがある。壁の上から下まで、ビルの顧客のスナップ写真でびっしりと覆われているのだ。みんな、購入したばかりの新車の横で誇らしげにポーズをとり、名前と購入日も書いてある。ちゃんと数えたことはないが、相当な数の写真だ。

ダイエット商品の販売で大成功しているある女性は、どこへ行くにもある商売道具を持ち歩いていた。実寸大に引き伸ばした自分の全身像のポスターで、いまより25キロ太っていたときの写真だ。そのポスターを開いて横に立つだけで、商談が成立する。

これは、面白い。
売り物の良さ、価値があることを証明するにはうってつけだろう。

実際に、これらの事例のようなかたちで、自分も商売道具として、色々なツールを持ち歩くようにしたいと思った。

この後も、イメージの一貫性がいかに重要であるか、タダで宣伝する方法についてなど、とても面白く、実用性の高い情報を述べている。あんまり長くなってしまうといけないので、泣く泣く省かせていただくが、特にタダで宣伝する方法にある、「ユニークなキャンペーンをして、マスコミや人を呼ぶ」という事例は、店舗型ビジネスでは必読の内容だろう。

とんで、ステップ7「話題になる」で、ビジネスをしていく上で、深く考えさせられたことがあった。
それは、「飽きられない方法「変え続ける」」という部分だ。

ケン・ハクタが『サクセス・マガジン』誌でこんなことを言っていた。

「コルゲートがポンプ式歯磨きを最初に出し、クレストがその後を追ったけど、チューブよりポンプ式のほうがいいかどうかなんて、誰にもわからないでしょ。重要なことは、違うということ。私の流行マーケティングの考えでいけば、ポンプ式はいろいろとある変更の中のほんの序の口。一年後には私がいろいろな味のものを、その次はスプレー式を、それから風船ガムタイプの歯磨きなんかを出すかもしれない。まあ、言いたいことはわかるでしょ」

もちろん。それは、つまりこういうことだ。
変え続ける。

人は、新しいことや変わったことに興味があるからこそ、こんな日常表現を使う。誰かに会ったとき、「最近何か変わったことある?」と言うが、「何かいつもと同じことある?前に会ったときと同じことは何?」とは言わない。なぜか。それは同じことなどどうでもいいからだ。

(中略)

マクドナルドでは、新しいものや目先の変ったものを二週間以内の間隔で提供し続けている。新製品、特別価格、新しいゲーム、新しい無料プレゼントなど。

レイ・クロックがこう言ったことがある。「よそがまねするヒマがないくらい、うちは速くつくり出せる」。そしていまもそのとおりにしている。あなたもそうしよう。

この変え続けるということは、非常に深い。
考えてみれば、世の中に出回っている商品のほとんどは、あまり違うものとは言えない。

自動車も、基本構造や性能は、どのメーカーのどのブランドでも、「本当に」違うところは少ない。
シャンプーも、ほとんど一緒で、どのメーカーのどのブランドでも、「本当に」違うところは少ない。
バッグも、どのメーカーのどのブランドでも、「本当に」違うところは少ない。

にもかかわらず、ほんの少しの違いだけで、売上や利益は、大きく変わってしまう。
これは、事実なのだ。

ということは、つまり、人は、新しいことや変わったことに興味があり、それがビジネス上、価値があるということ。

新商品のバッグが、これまでのバッグと本質的には一緒で、たいして違うようには見えなくても、新しいという事実、それだけで価値があるというわけだ。常に変え続けるということは、とても難しく、大変なことかもしれないが、努力をしていきたいと思った。

最後にステップ8「お金をかけないマーケティング戦略」の部分にあったことが、非常に心に響いた。
まあ、ダン・ケネディが常々言っていることではあるのだが・・・。

それは、「YCDBSOYA」だ。

You Can’t Do Business Sitting On Your Ass.(じっとしていても商売はできない)

(要約)
あるレストランは、一度たりとも腰を上げて割引券やチラシを戸別に配って回るようなことはしなかった。ただ手をこまねいて、つぶれた。

同じ地域の同じ夏のこと、若いカイロプラクターが開業の準備をしていた。周囲には、競合が12人はいた。

このカイロプラクターは、開業前のまる一カ月間、一軒一軒を回って自己紹介し、地域のことや健康に対する関心について尋ね、親しくなっていった。ひと月に2,000戸以上訪問した。開業初日からずっと、このカイロプラクターの商売はうまくいっている。初年度にはもう、地域のどのカイロプラクターよりも良い業績を上げた。

人には三種類のタイプがある。ことを起こす人、ことが起きるのを見ている人、そして、何が起こったかと驚く人。成功している人のほとんどは、一番めのタイプであることはおわかりだろう。

とても耳が痛い。
この部分を読んで、ヤマダ電機の創業物語を思い出した。

山田昇(ヤマダ電機会長)氏が脱サラ後、お客もなく、ゼロからの出発で松下電器産業の系列店になったときのこと。

開店までに300世帯の顧客を作ろうと、開店の一月半前から、3回にわたり商圏のローラー作戦で見込みのある客、約1,000軒にアプローチ。さらに、300軒に絞り、2回目のアプローチ。3回目にはその300軒に招待状を配る。

実際に、やっている人は、やっているのだと気付く。

努力とは、何を指すか。
それは、行動なのだ、と感じた。

上述のカイロプラクターのように、一軒一軒を回って自己紹介し、2,000戸以上を訪問し、アプローチをかける。

ことを起こす。

そうすれば、道は開け、お金もたくさん入ってくるというわけだ。
行動の重要性について感じ入ると同時に、自らの身を振り返って考えさせられる。
「YCDBSOYA」を心に刻んでいこうと思った。

ここまでで、非常に印象的で、有益な部分について述べてきた。
あまりに文章量が多かったので、本書のかなりの部分を語っているように感じているかもしれない。

しかし、実際は違う。
本書のほんの「さわり」程度の文章量だ。

なぜなら、これまで述べてきたのは、ステップ1,2,3,4,7,8の一部にすぎないからだ。
本書のステップは総勢13。

ステップベースで見ても、半分も採り上げきれていないのだ(しかも、記述しているのは、さらにそのほんの一部だけ)。
それだけ濃くて、有益で、実践的な内容が、たくさん書かれているというわけだ。

もし、あなたが会社を経営していたり、売上や利益に責任のある立場であれば、本書を手に取られることをおすすめする。
ビジネスをしていく上で、アイデアがたくさん湧いてくる一冊。

61冊目

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日本を蝕む株価大暴落

10月 11th, 2008 by admin

これまた、えらいことになっている日本市場。

株価が大暴落。
また、10%近い下げで、8,276.43という、かなり低い水準まで下がってしまっている。

8,276.43

前日比:-881.06 (-9.62%)
前日終値:9,157.49
始値:9,016.34
高値:9,016.34
安値:8,115.41

ジョージ・ソロスの述べているように、適度な金融規制が必要だと気付きだすことを願う。

関連して、グレゴリー・マンキューのブログに面白い投稿が。

Recession or Depression?(景気後退か、それとも恐慌か?)

That is, with the benefit of hindsight, the committee says when the economy switches between expansion and contraction. Traditionally, milder contractions are called recessions and more severe contractions are called depressions, but there is no official word on which is which. Perhaps the clearest definition is this:

A recession is when your neighbor loses his job. A depression is when you lose yours.

景気後退と恐慌の境目は難しい、と。

経済は、拡大と収縮を繰り返す。

伝統的に、マイルドな収縮は、景気後退と呼ばれ、より厳しい収縮は恐慌と呼ばれる。
で、一番はっきりした定義は、次のようなものだろう。

景気後退とは、あなたのお隣さんが職を失うとき。
恐慌とは、あなたが職を失うとき。

これからの展開は、目が離せない。

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仕事のヒント 神田 昌典 (著) #60

10月 10th, 2008 by admin

『あなたの会社が90日で儲かる!』などの著書で有名なベストセラー作家、神田昌典氏が、ビジネスや仕事のヒントとなる言葉を150コまとめたのが本書。

仕事のヒント 目次・アマゾン

第1章 モノを売るヒント(お客様の声の効用
歩行者天国でわかること
説得しない営業 ほか)
第2章 経営のヒント(自分はどこにいる?
ビジネスは掛け算だ
実績とは ほか)
第3章 生き抜くヒント(あなたの義務
あなたのライバル
価値観は変わった。行動は? ほか)

本書は、大きく3つの章に分かれており、それぞれ「モノを売るヒント(セールス・マーケティングについて)」、「経営のヒント(ビジネスの成功について)」、「生き抜くヒント(人生について)」となっている。

僕が特に印象的だったのは、次の項目。

【売れる仕組みを築くには】
集客商品を間違えると、儲かる仕組みは築けない。

集客のための商品(フロントエンド商品)と、利益を出すための商品(バックエンド商品)を区別しよう。
利益を出す商品は売りにくく、数が出ないことが多い。
その結果、「お客がいない、いない」と悩んでいるうちに、経営が立ち行かなくなってしまう。
努力しなくても売れる商品を集客商品として、まずはお客を集めよう。
集まったお客にきちんと満足を与え、信頼関係を築いた後には、利益が出る商品は簡単に売れていく。

基本的なマーケティング手法だが、基本だからこそ、重要だと感じた。

たいていの場合、利益がたくさん出て儲かる商品、つまり、バックエンド商品は売りづらい。
なので、数も出ないし、神田昌典氏の言う「お客がいない、いない」という表現は正鵠を射ている。

しかし、バックエンド商品が売れないことには、会社があんまり儲からないというのも事実。

では、どうすれば?

ということで、集客商品、つまり、フロントエンド商品を売れ、というわけだ。

お客を集め、信頼関係を築き、バックエンド商品を売る。
セオリーかもしれないが、非常に重要なのだと感じた。

ビジネスの際は、気を付けたい。

タイトル通り、ビジネス・仕事のヒントが見つかる一冊。

60冊目

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パーク ハイアット サイゴン(vietnam) 好きなものリスト#3

10月 10th, 2008 by admin

2005年7月に、ベトナムのホーチミンの中心部にできたのが、このパーク ハイアット サイゴン。
元々市庁舎だった由緒ある建物の外観はそのままで、内装を全面改装したもの。

といっても、僕はこのホテルに泊まったわけではなく、ちょうど隣にあるホテル・コンチネンタルというホテルに泊まった。ホテル・コンチネンタルも1880年創業と歴史のあるホテル。

それで、なんで、このパーク ハイアット サイゴンがいいと思うのかというと、ロビー・ラウンジがよかったから。

僕は、結構、色々なホテルのロビー・ラウンジを体験してきたけれど、このパーク ハイアット サイゴンのロビー・ラウンジは、なかなかよかった。

デザインもどちらかというと保守的な感じで、全体的に茶色のトーンをしたラウンジ。
僕は先進的なデザインが好きかと思いきや、保守的なデザインも好きだったりするので、こんなラウンジも好き。

そして、何と言っても、僕の好きなChesterfield Chairをたくさん配置してあるところがいい。

加えて、空間の広さ。
天井が高く、開放感がある。

僕が行ったときは、自分以外は、ほとんど人がいなかったが、現地エリートと思われるグループがビジネスの話をしていた。

ベトナム、ホーチミンに行くのであれば、立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

パーク ハイアット サイゴン
ベトナム
ホーチミンシティ(サイゴン),
2 Lam Son Square, District 1,
電話: +84 8 824 1234 ファックス: +84 8 3823 7569
Eメール: saigon.park@hyatt.com

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