仕事は、かけ算。20倍速で自分を成長させる 鮒谷 周史 (著) #66

11月 23rd, 2008 by admin

勤めていた会社の倒産劇に巻き込まれた後、失業後3年で、仕事のスピードも、生み出す成果も収入までも、サラリーマン時代の20倍になった、日本最大級のメールマガジン『平成・進化論。』発行者で著者である鮒谷周史氏が、「仕事に行き詰まり、悩み苦しんでいた7年前、5年前の自分自身に伝えたいメッセージ」 をしたためるつもりで、成果(パフォーマンス)を最大限に高める方法をまとめたものが本書。

高い成果を上げている人たちは、【成果=仕事の質×仕事の密度×仕事の量】という“かけ算”の考え方で進めていく。

というテーマに沿ったかたちで語られている。

■仕事は、かけ算。・目次

第1章 かけ算発想をするだけで突然、成功のサイクルが回り出す―「結果を出す思考」編
第2章 人の半分の時間で、最大の成果を得るためのオキテと習慣―「タイムマネジメント」編
第3章 20倍速で仕事ができるようになる、自分のすごい変え方―「セルフプロデュース」編
第4章 人的ネットワークこそ、かけ算で無限大に広がる―「コミュニケーション」編
第5章 どんな言葉を口にするかで、自分の結果に天地の差がつく―「声に出したい言葉」編
第6章 誰よりも早く成長し続ける自己投資の法則―「インプット&アウトプット」編

個人的に特に印象的だったのは、次の2点。

1. どんな大きなテーマも細分化して考えれば、解決の糸口が見つけやすくなる。
2. お客様から“お金”をもらうためではなく、“時間”を割いてもらうために行動する。

1. どんな大きなテーマも細分化して考えれば、解決の糸口が見つけやすくなる。

企業でも、人でも、高いパフォーマンスを発揮するには【細分化】の概念が非常に重要になってきます。
(中略)
課題を細分化していくことでこのような具体策が浮かび、大きなテーマが解決・改善しやすくなるのです。
(中略)
大きな壁にぶつかって解決策が見えないときは、ぜひこのように細分化して物事を考えてみましょう。

解決策を見つける方法論、問題解決の方法論をすべて要約すれば、この「細分化」に行き着くのだと感じた。

なぜ、経営計画が重要なのか、なぜ、業績指標が重要なのか、なぜ、バランスト・スコアカードが重要なのか、それは、すべて経営上の問題点、目標を細分化して明示するからに他ならない。

また、このことは、ほとんどの本の存在についても考えさせられる。つまり、本とは、とある事象について、問題点、解決策、解説、論評などを、事象の細分化によって論じるものである、ということだ。

たとえば、成功本は、ある人が成功する方法について、大きな成功法を細分化して、それぞれ説明していくことで構成されている。

また、たとえば、ある種の経営論は、「経営」という大きな概念について、細分化して、それぞれ解説、議論していくことで構成されている。

それらを考えたとき、課題の細分化、物事の細分化は、非常に重要な考え方なのだと感じた。

2. お客様から“お金”をもらうためではなく、“時間”を割いてもらうために行動する。

次に印象的だったのは、営業の本質を感じた箇所だ。

忙しい現代人にとって、可処分時間は可処分所得より貴重なものなのです。
この考えを仕事に当てはめてみましょう。
お客様から時間をいただくことさえできれば、お金をいただくこともそれほど難しいことではありません。なにしろ可処分所得より可処分時間をもらうほうが、ハードルはずっと高いのですから。
(中略)
ビジネスにおいては、まずお金をもらうよりも時間をもらうことを中心に考えるべきです。
そのためには、「お客様の時間をいただくかわりに、どんな情報や人脈、ノウハウを提供できるのか」と自問自答することがもっとも大切なのです。トップセールスマンといわれる人の多くは、このことを実行しています。

僕は、この文章を読んで、営業の本質を感じた。

たとえば、セールスアプローチとして、テレアポをして、個別訪問をしてセールスするというスタイルをとっていたとする。結果、セールスをして、成約することができたとする。

では、営業マンは何をしていたのだろうか?

一面的に言えば、セールス・営業をしていた、となる。

しかし、別の面から見れば、テレアポで「お客様の時間をいただけるかどうかを尋ね」、個別訪問で「お客様の時間をいただき、お金もいただいた」ということとなるのだ。

ここで、何が印象的かというと、違う視点から、営業を見ることができた、ということだ。

それは、「単純に、どうすれば、売り込むことができるか?」という自問自答アプローチから、「どうすれば、お客様の時間を喜んでいただくことができるのか?」というアプローチに転換することで、自分に何ができるのか、をより効果的に考えることができるからだ。

時間をいただくこと、僕はそれが営業の本質なのだと感じた。

たとえば、ダイレクトメールでも、それを読んでいる時間が長ければ長いほど、お金を支払う可能性は高い(つまりは、時間をいただいているということだ)。

つまり、お客様から“お金”をもらうためではなく、“時間”を割いてもらうために行動することで、営業成果がより高まるということなのだ。

自分自身の今後の行動にも活用していきたい考え方だと感じた。

66冊目

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フリーエージェント社会の到来 ダニエル ピンク (著) #65

11月 16th, 2008 by admin

大前研一氏の翻訳で有名なベストセラー「ハイコンセプト」の著者で、ゴア副大統領の首席スピーチライターだった著者、ダニエル・ピンクが、自身が組織から独立し、フリーエージェントとなった経験から、その現象についてリサーチした結果が本書。

■フリーエージェント社会の到来・目次

第1部 フリーエージェント時代の幕開け(組織人間の時代の終わり、三三〇〇万人のフリーエージェントたち ほか)
第2部 働き方の新たな常識(新しい労働倫理、仕事のポートフォリオと分散投資 ほか)
第3部 組織に縛られない生き方(人と人の新しい結びつき、互恵的な利他主義 ほか)
第4部 フリーエージェントを妨げるもの(古い制度と現実のギャップ、万年臨時社員と新しい労働運動)
第5部 未来の社会はこう変わる(リタイヤからeリタイヤへ、テイラーメード主義の教育 ほか)

前述のようにダニエル・ピンクは組織に属した後、独立しフリーエージェントとなった。
ただ、それは、ダニエル・ピンクだけがそうしていたのではなく、実際には時代の潮流としてフリーエージェント化、つまり、フリーエージェント社会が到来していたのだということが書かれている。

まず、フリーエージェント時代とは、どのようなものなのか、というと、「組織人間の時代の終わり」と表現することもできるだろう。
つまり、組織に属して、組織の一部、歯車として活動する時代のことだ。

このような時代が変革されていった背景には、経済の基本単位の変化がある。
つまり、これまでの経済の基本単位は、組織であったが、これからは「個人」が基本単位となる、というわけだ。

ここで、時代の流れについて述べていく前に、ダニエル・ピンクが述べてきているフリーエージェント時代について理解しやすいように、背景となる情報を述べておく。

[フリーエージェントの3タイプ]
1.フリーランス
2.臨時社員
3.ミニ起業家

[フリーエージェント時代4つの発生原因]
1.個人と組織の関係の変化
2.テクノロジー
3.繁栄(中流層の生活水準の向上)
4.組織の短命化

[フリーエージェントの求める仕事・4つのキーワード]
1.自由
2.自分らしさ
3.責任
4.自分なりの成功

[フリーエージェントの8つのインフラ]
1.スターバックス(コーヒーショップ)
2.コピー店(キンコーズ)
3.書店
4.レンタルオフィス
5.インターネット
6.大型オフィス用品店
7.私書箱センター
8.宅配サービス

組織人の時代から、フリーエージェント時代への変化が起こった原因として、テクノロジーはわかりやすい。
今では、インターネットは不可欠な存在となったし、メールがない状態での仕事など想像もつかない。

そして、もうひとつの大きな要因としては、個人の組織に対するスタンスの変化が大きい。
それについて、本書で象徴的な記述があったので、引用してみる。

1987年、IBMのジョン・エーカーズ会長は、「完全雇用は、従業員の我が社に対する忠誠心の礎である」と語っていた。しかし、第3章で紹介したように、IBMはその五年後、10万人を超す人員削減に着手するのである。

このような体験をした個人が、その後も組織に対して信じ続けること、信頼し続けること、忠誠心を保っていることができるだろうか。

個人は、このように期待を裏切られ続け、また、時代の変化のスピードがますます加速化している現代では、組織の短命化が進み、組織に期待すること、組織に依存すること、組織人間であることにリスクを感じるようになったというわけだ。

そうして、個人は組織との関係を変えていこうと考えるようになる。

さらに、テクノロジーの進展や生活水準の向上で、独立して仕事のできる環境、インフラが整ってきたということも重要な要因だ。
上記に掲げた8つのインフラは、ほとんどが近年できてきたものだ。にもかかわらず、ほとんどが現代生活には欠かせない存在になってきているものなのだ。

これらの背景、推移によって、個人はより独立した存在となり、フリーエージェント時代が到来する。
さまざまな問題点やリスクはあるのだろうが、時代はそのように進んでいくというわけだ。

現代の時代を見ていくうえでは、重要な一冊。

論考:クリエイティブ・クラスとフリーエージェント社会

クリエイティブ資本論 リチャード・フロリダ (著) #57
リチャード・フロリダの述べているクリエイティブ・クラスは、本書のフリーエージェントの概念と極めて近い。
それは、おそらく同じ現象について述べているからだろう。

これらの書籍の違いは、アプローチの違いといえる。

どちらも、個人の時代(「クリエイティブ・クラス」と「フリーエージェント」)について述べ、その発生要因について言及しているが、ダニエル・ピンクが、より「仕事」的なアプローチ、要するに、独立事業主などの仕事面でのアプローチが濃いのに対して、リチャード・フロリダのアプローチは、都市経済レベルでのアプローチ、つまり、クリエイティブ・クラス時代における都市経済成長といった、よりマクロ的な視点からアプローチしているという違いがある。

どちらが好きなのかは、読み手側の状況に左右されよう。

65冊目

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一生モノの人脈力 キース フェラッジ (著), タール ラズ (著) #64

11月 7th, 2008 by admin

デロイト・コンサルティング、スターウッド・ホテル&リゾートなどのCMO(最高営業責任者)を歴任したのち、ヤヤ・メディアCEO(最高経営責任者)をへて、人材育成・コンサルティングを手がけるフェラッジ・グリーンライトを創設、CEOを務める著者、キース・フェラッジ氏が、自身の体験してきた「人脈づくりの成功の秘訣」を公開したのが本書。

■一生モノの人脈力 (ランダムハウス講談社)目次

第Ⅰ部 【心がまえ篇】 人脈とは何か
第1章 あなたも“成功者クラブ”の一員になれる
第2章 損得を考えないこと
第3章 はっきりした人生の目標をもつ
第4章 人脈は必要になってからでは遅い!
第5章 率先して口を開く勇気をもとう
第6章 こんな人脈づくりは嫌われる
  第Ⅱ部 【基本スキル篇】 人と出会うとき
第7章 出会う前、準備は周到に
第8章 目的に合わせたリストづくり
第9章 はじめての電話で成功する法
第10章  食事はひとりでしない
第11章  夢中なことを共有しよう
第12章  フォローアップこそ肝心
第13章  「コネクター」は誰だ?
第14章  人脈交換のすすめ
第15章  「心の窓」を全開につきあう
  第Ⅲ部 【上級スキル篇】 コネから仲間へ
第16章  健康・お金・子ども―心の絆を強くするもの―
第17章  人を紹介する楽しみとメリット
第18章  とにかくいつも「ピンギング」―決して連絡を絶やさない
  第Ⅳ部 【応用編】 自分を売り込み、恩を返す 
第19章  面白いヤツになろう
第20章  「自分」というブランドをつくる
第21章  入るクラブがなければ自分でつくろう!
第22章  メンターを見つけ、自分もメンターになる
第23章  公私のバランスなんてくそくらえ!
第24章  ようこそ、コネクターの時代へ

ほとんどのビジネスにおいて、人脈が重要な役割を担っている。
そのため、人脈力を鍛え、人脈をより強固にすれば、ビジネスも成長し、成功にスムーズに向かうことができるというわけだ。

まず、僕が本書を読んで印象的だったのは、著者であるキース・フェラッジ氏は、多彩な人脈の持ち主であり、人脈本を書くほどの人物でありながら、「勇気が必要な」普通の人物であることを述べているところだ。

大きな人脈を築いていくには、相手に「会いたい」「話したい」とアクセスの申し出をしなければならない。しかし、誰だって断られるのはイヤなもの。それを甘受してでも、前に進む勇気が必要なのだ、と彼は言う。

父は、最悪ノーと言われるだけではないか、と教えてくれた。相手が時間を割かない、手を貸さないと言うなら、損をするのは向こうなのだ。
思いきって口を開くこの勇気があったおかげで、私はどんな状況に置かれてもチャンスをつかむことができた。

例としてナイキ創業者フィル・ナイトとの出会いについて述べている。

私はホテルの送迎バスの中でナイキの創業者フィル・ナイトを見かけた。(中略)もちろん、そんな憧れの人の前で緊張しないわけがない。けれど彼と話す絶好の機会を逃すわけにはいかなかった。私は迷わず彼の隣に座った。のちにナイトはヤヤ最初の優良顧客となった。私は状況を問わず、いつもこんな風に勇気を出して他人に話かけるようにしている。

僕の推定では今では、著者のキース・フェラッジ氏自身も、相手が勇気を出して話しかけてくる相手になっているのだと思うが、とりあえず、人脈本の著者でさえ、やはり見ず知らずの相手に話かけるという行為には、心理的に障壁を感じるのだということだ。

これは、とても心強い。
なぜなら、僕も元来、人見知りだからだ。

知らない人に話かけるという行為には、とりわけプレッシャーを感じてしまう。
しかし、逆に言えば、このプレッシャーさえ取り除くことができれば、人脈が飛躍的に加速するということだからだ。

知り合いが言っていたが、これも「場慣れ」するものなのだろう。

たしかに、僕の祖父は、旅行好きだったこともあり、知らない人に平然と話しかけて仲良くなれるタイプだった(モトからかどうかはわからないが)。だから、知らない人に話かけるという行為も、回数を重ねれば、平然とできるのだろう。できるようになりたい。

次に参考になったのは、キース・フェラッジ氏が友達や仕事相手との交際を深めるのによく使う「場」のケースだ。

1. 喫茶店でコーヒーを飲む。時間をかけずに会社の外で人に会う方法。はじめて誰かと会うときはとくにおすすめ。
2. ビジネス会議。たとえばシアトルでビジネス会議がある場合、そこに住む知人のリストを見て、基調講演やディナー・パーティに誰かを誘う。
3. 一緒にジムに行く。自分の趣味に誘う(ゴルフ・チェス・切手収集・読書クラブなど)。
4. 食事に誘う。あるいは仕事帰りに飲みに行く。食べ物があると場が和むものだ。
5. 演劇やコンサート、本のサイン会など、相手が喜んでくれそうなイベントに誘う。
6. 自宅でもてなす。

これは、実際に活用することができそうだ。

通常、人と会うというと、ついつい気張ってしまい、ドンと構えたかたちで「正式に」会うようなイメージを持ってしまう。しかし、キース・フェラッジ氏のやっているように、「気軽に」コーヒーやビジネス会議、趣味、食事に誘うことが交際を深めるのに効果的なのだとわかる。

たしかに、気負って努力しようとすると、長続きしづらいものだろう。
しかし、気軽に、サラッと相手を誘って、交友を深めるということが、非常に重要なのだというわけだ。

他の人脈本では、食事に誘うというケースは記述されているが、趣味に誘ったり、コーヒーに誘ったり、というケースは初めて知った。非常に有益な情報だと感じる。

ビジネスにおいて、人脈が大事だと感じるビジネスマンに最適の一冊。

64冊目

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なりたい自分がはっきりわかる方法

11月 3rd, 2008 by admin

自分の人生は一度きり。
だからこそ、僕も含めて、みんな悩んでいる。

「自分はどんな風に生きたいのだろう?」
「どんな生き方をすれば幸せなのだろう?」

つまり、「どんな自分になりたいのか」ということが、根底にある悩みというわけだ。

かといって、その答えを見つけるのは、結構難しいこと。

それは、「自分探し」という言葉が世間でよく使われていることからも、うかがえる。

先日、僕は、その答えを見つける方法の糸口を「ゴルゴ13」から発見した。

そのことを無料特別レポートにまとめたので、自分の生き方について振り返る際のヒントになれば、と思う。

「なりたい自分がはっきりわかる方法」
http://www.takeuchimasahiro.com/report.html

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『コーヒーとサンドイッチの法則 -「利益を獲得する」ための6つの戦略』竹内正浩(著)(東洋経済新報社)
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