仕事は、かけ算。20倍速で自分を成長させる 鮒谷 周史 (著) #66
admin 勤めていた会社の倒産劇に巻き込まれた後、失業後3年で、仕事のスピードも、生み出す成果も収入までも、サラリーマン時代の20倍になった、日本最大級のメールマガジン『平成・進化論。』発行者で著者である鮒谷周史氏が、「仕事に行き詰まり、悩み苦しんでいた7年前、5年前の自分自身に伝えたいメッセージ」 をしたためるつもりで、成果(パフォーマンス)を最大限に高める方法をまとめたものが本書。
高い成果を上げている人たちは、【成果=仕事の質×仕事の密度×仕事の量】という“かけ算”の考え方で進めていく。
というテーマに沿ったかたちで語られている。
第1章 かけ算発想をするだけで突然、成功のサイクルが回り出す―「結果を出す思考」編
第2章 人の半分の時間で、最大の成果を得るためのオキテと習慣―「タイムマネジメント」編
第3章 20倍速で仕事ができるようになる、自分のすごい変え方―「セルフプロデュース」編
第4章 人的ネットワークこそ、かけ算で無限大に広がる―「コミュニケーション」編
第5章 どんな言葉を口にするかで、自分の結果に天地の差がつく―「声に出したい言葉」編
第6章 誰よりも早く成長し続ける自己投資の法則―「インプット&アウトプット」編
個人的に特に印象的だったのは、次の2点。
1. どんな大きなテーマも細分化して考えれば、解決の糸口が見つけやすくなる。
2. お客様から“お金”をもらうためではなく、“時間”を割いてもらうために行動する。
1. どんな大きなテーマも細分化して考えれば、解決の糸口が見つけやすくなる。
企業でも、人でも、高いパフォーマンスを発揮するには【細分化】の概念が非常に重要になってきます。
(中略)
課題を細分化していくことでこのような具体策が浮かび、大きなテーマが解決・改善しやすくなるのです。
(中略)
大きな壁にぶつかって解決策が見えないときは、ぜひこのように細分化して物事を考えてみましょう。
解決策を見つける方法論、問題解決の方法論をすべて要約すれば、この「細分化」に行き着くのだと感じた。
なぜ、経営計画が重要なのか、なぜ、業績指標が重要なのか、なぜ、バランスト・スコアカードが重要なのか、それは、すべて経営上の問題点、目標を細分化して明示するからに他ならない。
また、このことは、ほとんどの本の存在についても考えさせられる。つまり、本とは、とある事象について、問題点、解決策、解説、論評などを、事象の細分化によって論じるものである、ということだ。
たとえば、成功本は、ある人が成功する方法について、大きな成功法を細分化して、それぞれ説明していくことで構成されている。
また、たとえば、ある種の経営論は、「経営」という大きな概念について、細分化して、それぞれ解説、議論していくことで構成されている。
それらを考えたとき、課題の細分化、物事の細分化は、非常に重要な考え方なのだと感じた。
2. お客様から“お金”をもらうためではなく、“時間”を割いてもらうために行動する。
次に印象的だったのは、営業の本質を感じた箇所だ。
忙しい現代人にとって、可処分時間は可処分所得より貴重なものなのです。
この考えを仕事に当てはめてみましょう。
お客様から時間をいただくことさえできれば、お金をいただくこともそれほど難しいことではありません。なにしろ可処分所得より可処分時間をもらうほうが、ハードルはずっと高いのですから。
(中略)
ビジネスにおいては、まずお金をもらうよりも時間をもらうことを中心に考えるべきです。
そのためには、「お客様の時間をいただくかわりに、どんな情報や人脈、ノウハウを提供できるのか」と自問自答することがもっとも大切なのです。トップセールスマンといわれる人の多くは、このことを実行しています。
僕は、この文章を読んで、営業の本質を感じた。
たとえば、セールスアプローチとして、テレアポをして、個別訪問をしてセールスするというスタイルをとっていたとする。結果、セールスをして、成約することができたとする。
では、営業マンは何をしていたのだろうか?
一面的に言えば、セールス・営業をしていた、となる。
しかし、別の面から見れば、テレアポで「お客様の時間をいただけるかどうかを尋ね」、個別訪問で「お客様の時間をいただき、お金もいただいた」ということとなるのだ。
ここで、何が印象的かというと、違う視点から、営業を見ることができた、ということだ。
それは、「単純に、どうすれば、売り込むことができるか?」という自問自答アプローチから、「どうすれば、お客様の時間を喜んでいただくことができるのか?」というアプローチに転換することで、自分に何ができるのか、をより効果的に考えることができるからだ。
時間をいただくこと、僕はそれが営業の本質なのだと感じた。
たとえば、ダイレクトメールでも、それを読んでいる時間が長ければ長いほど、お金を支払う可能性は高い(つまりは、時間をいただいているということだ)。
つまり、お客様から“お金”をもらうためではなく、“時間”を割いてもらうために行動することで、営業成果がより高まるということなのだ。
自分自身の今後の行動にも活用していきたい考え方だと感じた。
66冊目
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