
7月 22nd, 2010 by

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コピーをメインとしたビジネスソリューション業務を行う
「キンコーズ」の創業者、ポール・オーファラの自伝が本書。
ポール・オーファラは、難読症(ディスレクシア)で
多動症(ADHD)で苦労した経験の持ち主。
そのために、誰か他の人の助けを必要とする人生を歩んできた。
それゆえにポール・オーファラが身に付けた
素晴らしい能力が「人に任せる能力」である。
本書には、その「人に任せる能力」について、
さまざまなエッセンスが詰め込まれている。
「自分で読み書きできないなら、
読み書きのうまい人に助けてもらえばいい」
たとえば、ビジネスの初期にポール・オーファラは、
『ビジネスに「追われる」のではなく、ビジネスを「追う」ことを心に誓った』という。
実際、キンコーズ1号店をオープンしたとき、
開店直後は一週間ずっと店に出たが、
それ以降は、週に二日しか出ていない。
だから、キンコーズを手伝ってくれるスタッフを雇い、運営を任せたのだ。
このため、彼は単調な作業の苦しみから解放されたとのこと。
数年後には、店が数か所に増えたが、
「業務」には一切関わらないことを決心したそうだ。
長年、ポール・オーファラが実践してきた
ビジネスを「追う」方法のひとつが、オフィスを離れることだ。
彼は、仕事にサイクルを設け、三週間ほど出張したら
次の三週間は本部オフィスに戻ることを繰り返したそう。
出張に出ると、全米各地に広がる地域ごとのキンコーズ・ネットワークの
さまざまな店に足を運び、同時に、できるかぎり多くのライバル店にも足を運んだ。
それは、ライバル店の工夫を探り出すためだ。
人に任せること。
それは、重要だが、心理的に難しい行為である。
夢は、「働きがいのある会社」を創ること。ポール オーファラ (著), アン マーシュ (著)#147
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1月 31st, 2010 by

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『サプライチェーンの経営学』の第2章「ザラ:スペイン版トヨタ生産方式」を読んで。
ザラ(ZARA)は、街角でも見かけ、知名度もそれなりに高いが、ビジネスの内部については、あまり公になっていない。秘密主義的なスタンスだかららしい。
そんななかでも、本書には、ベールに包まれたザラの一端を垣間見ることができると同時に、書かれている部分は、ビジネスを考える上で、とても興味深いことがたくさん書かれてある。
本書のメインは、ザラのサプライチェーン・プロセスの解明・解説である。
本書によれば、ザラはサプライチェーンの自己強化システムがあり、次の三つの原則のうえに築かれているという。
1.コミュニケーションの輪をつなぐ
2.サプライチェーンに全体に一定のリズムを与える
3.現有資産を活用してサプライチェーンの柔軟性を高める
私が本書を読んだときに、強く感じたことは、ビジネスでは、プロセス全体を通してのコミュニケーションの緊密さが非常に重要なのだということだ。
ザラの場合であれば、顧客と店長、店長とマーケターやデザイナー、デザイナーと生産担当者、バイヤーと下請け会社、倉庫管理者と各店舗の間での情報交換。
つまり、顧客のニーズ・嗜好を敏感に汲み取り、それをデザイナーから、生産担当者などにつなぎ、店頭に並べ、顧客に購入してもらう。
一連のプロセスのスムーズさには、必然的に、それらをつなぐ緊密なコミュニケーションが必要となる。
もし、コミュニケーションが悪ければ、不良在庫になったり、ミスが起こったりする。
それは、ザラのような商品寿命の短いタイプのビジネスにかぎらない。
どのようなビジネスにおいても、ビジネス全体に関与している人同士の密なコミュニケーションはよりうまくビジネスをするうえでは重要なことだろう。
最後に。
創業者・アマンシオ・オルテガ・ガオナのメッセージ「片手は工場に、もう一方の手は顧客に触れていなければならない」は名言である。
サプライチェーンの経営学 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 (著) #126 You can buy this book on amazon.
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