一倉定の経営心得 一倉 定 (著) #62

10月 24th, 2008 by admin


事業経営の成否は、社長次第で決まるという信念から、社長だけを対象に大中小5000余社を情熱的に指導した異色の経営コンサルタントである著者、一倉定氏が、「社長は何をなすべきか」を明示した一倉社長学の要諦104項と著者の解説を併せて書いたものが本書。

書き方的には、神田昌典氏の「仕事のヒント」と類似(というか、こちらが先だと思うが)。

「一倉定の経営心得」目次

─事業活動の本質(14項目)─
─最高責任者としてのあり方(25項目)─
─事業と販売(17項目)─
─経営の数字(17項目)─
─未来事業(15項目)─
─組織と人(16項目)─

全体的に言えば、一倉定氏のエッセンスをまとめたもの、といったところだろう。
個人的に印象的だったのは、「会社の支配者」、「理想的な経営構造」、「景気下降期の対策」の三点だ。

会社の真の支配者は、お客様である。

会社というものは、その会社の商品がお客様に売れて、はじめて経営が成り立つという、何とも当たり前のことを、私は絶えず叫び続けている。というのは、お客様を無視し、無視しないまでも第二義的にしか考えない、という会社が世の中に多すぎるからである。

この文章が書かれたのは、実際上はかなり昔のことだろう。
しかし、一向に色褪せていない。

時代が変わっても、世の中は変わっていないのだと気付かされる。と同時に、一倉定氏の主張する、「会社の真の支配者は、お客様である」という言葉をきちんと受け止めて行動しなければならないのだと感じた。

理想的な経営構造

理想的な経営構造は、「工場を持たないメーカー」である。
(中略)
設備は止むを得ないもののほかは一切もたずに、自らは強い営業力と優れた事業開発力をかねそなえた「頭脳集団による経営」こそ賢明である。

この記述には、本当に驚かされた。
先ほども述べたように、この文章が書かれたのは、かなり昔。

にもかかわらず、このような主張をしていたとは、一倉定氏が慧眼を持っていたということを表していよう。

現在では、「ファブレス企業」などと言って、自社工場を持たず、営業力、事業開発力だけでビジネスをしている企業が出てきている。たとえば、コンピュータのデルやスポーツ用品のナイキなどがそうだ。

これらのコンセプトをかなりの昔から提唱していたことに驚かされた。

景気下降期の対策

景気下降期に入った時、まず手をうたなければならないのは、資金対策である。売上が下がってゆくのに、売上の多い時に振り出した手形を落としてゆかなければならないからである。

まず、売掛金の回収をいそぐ。資財は当用買だ。不急の支出は一切止める。新規設備投資は無論のこと、現在進行中の設備投資でも、中止できるものは中止し、中止できないまでも延期するか、ピッチを落とす。

場合によっては、新入社員や欠員補充の削減、中止、延期が必要かも知れないのだ。その上さらに、いち早く銀行にかけ合って、借金またはその約束をとりつけるのである。

最後は、景気下降期の対策についてだ。
アメリカの住宅バブルを端に発した景気後退の局面が訪れようとしている現在、このアドバイスは、非常に有益だろう。

たしかに、現金商売だったり、設備投資があまり必要でない産業であれば、乗り切れやすいだろうが、それなりに設備投資があったり、キャッシュフローがあまり潤沢でない産業であれば、重要なアドバイスといえる。

時代を経ても、なお劣化していない著者の主張。
それは、基本であり、原理原則であるからこそ、なのだろう。

62冊目

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究極のマーケティングプラン ダン・ケネディ (著), 神田 昌典 (監修) #61

10月 16th, 2008 by admin

米国のダイレクト・マーケティング界のグルと呼ばれる著者、ダン・ケネディが、口コミ・紹介依頼法、顧客流出の食い止め方、電話で相手の住所を聞きだす方法等、実践的なマーケティングの原理原則について述べたものが本書。

究極のマーケティングプラン目次・アマゾン

ステップ1 適切なメッセージを組み立てる
ステップ2 メッセージを伝える
ステップ3 ふさわしいターゲットを選ぶ
ステップ4 売り物の良さを証明する
ステップ5 できるだけいいところを見せる
ステップ6 タダで宣伝する
ステップ7 話題になる
ステップ8 お金をかけないマーケティング戦略
ステップ9 トータルカスタマーバリューを最大限引き出す
ステップ10 口コミを促進する
ステップ11 短期間で売り上げを急増させる
ステップ12 マーケティングの新技術
ステップ13 マーケティングのプロの使い方

僕が以前、日本に持ち込んで広めようとしていたアメリカの経営コンサルタントが、本書の著者、ダン・ケネディだ。

僕が会社を売却したからといって、彼の知識・情報に価値がないというわけではない。
彼の知識・情報は、アメリカのみならず、世界で通用し、もちろん日本でも通用するものだ。

本書を読んでみれば、ダン・ケネディの語る情報が、いかに優れた価値を持つかがわかるだろう。
ここでは、僕が本書を読んで、特に印象的だった部分について、考察とともに述べていこうと思う。

ステップ1「適切なメッセージを組み立てる」で印象的だったのは、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)、つまり、ライバルに対する、あなたの位置づけを明確にするものの部分だ。

何かを売ろうとするには、まず、そのものがどのようなものなのか、見込み客に伝えなければならない。でなければ、見込み客は、商品がどのようなものかわからず、購入したくても、購入できないからだ。

そのため、自社の商品には、優れたメッセージが必要となる。
それがUSPというわけだ。

本書では、USPの例がいくつか書かれている。

「最安値のリーダー(スーパーマーケットチェーン)」、「自生種豆のコーヒー」、「ロッキー山脈のひんやりした清水」、「焼きたてアツアツのピザを30分以内にお届け。(ドミノ・ピザ)」

では、これらのような重要なメッセージであるUSPを生み出すには、どのようにすればいいのだろうか?
ダン・ケネディは、このように答える。

この問いに対する答えがあなたのUSP
新規客、見込客にまずあなたのビジネスに関心を持ってもらおうとするとき、一番重要な次の問いに答えなければならない。
「他にもいろいろ選択肢があるのに、どうしてあなたのビジネス/商品/サービスを選ばなくてはいけないのか?」

この質問は、非常に重要な質問だといえる。

差別化とは、つまり、ライバルとは、どのように違うのかということだからだ。

「他にもいろいろ選択肢があるのに、どうして自分のビジネス/商品/サービスを選ばなくてはいけないのか?」

ビジネスをする際には、この問いを常に問いかけていきたいと思う。

ステップ2は、「メッセージを伝える」。

これは、正確に伝えたいメッセージを伝え、相手に理解してもらうということだ。
そうすれば、相手にきちんと理解してもらうことができ、顧客に購入してもらうことができるというわけだ。
その点で見れば、このステップは、成約率を上げるためのステップとも見ることができる。

このステップで印象的だったのは、「伝え方のコツ2 興味をそそる」の部分だ。
ここで、ダン・ケネディが述べているのは、「本当に興味を引くメッセージの伝え方」である。

メッセージをより面白く伝えるにはいろいろな方法があり、使用媒体にもよるが、例えばこんな方法がある。
① 使用前/使用後の写真を使う
② 喜んでいるお客の体験談を再現する
③ びっくりするようなデータを示す
④ 印象に残るキャッチフレーズ、タイトル、説明を使う
⑤ 実演して見せる

これらは、通信販売の広告やインフォマーシャル(テレビ通販番組)でよく見られる。
つまりは、それだけ効果的だということだ。

僕は、ケーブルテレビでよく、海外ドラマを見る。たとえば、「Dr.House」や「CSI:マイアミ」だが、その番組の合間に流れるCMは、たいていインフォマーシャルで、上記の方法を多用している。

化粧品において、使用前/使用後の写真を掲載したり、喜んでいるお客の体験談などは、ずっと流れている。もちろん、実演シーンも流れている。これだけCMにこれらの方法が満載だということは、それだけ価値のあるメッセージの伝え方だというわけだ。

次のステップ3は「ふさわしいターゲットを選ぶ」。

マーケティング用語でいえば、ターゲッティング、セグメンテーションといった部分だ。
要約すれば、客になりそうな人を狙って、広告を打て、ということだ。

このステップで印象的だったのは、ダイレクト販売会社の経営者が製品の販売権を5,000ドルで売っていた事例だ。

販売ステップとしては、1.ダイレクトメール一式を送り、2.自社営業マンによるフォローで、3.グループ会議に参加させ、4.成約させるというものだ。明らかにコストのかかるセールスプロセスである。

以前の経営者は、かなりの期間、個人別電話帳そっくりそのまま、誰かれかまわずすべての人にダイレクトメールを送っていたが、ある日、ターゲットマーケティングに気付いた、と。

それは、実績のある販売代理人のほとんどが(流行遅れの)短い角刈りの頭をしていることに気付いたからだった。
そこで、彼は営業マンをその州内の理容店に送りこみ、角刈り客の住所・氏名・電話番号を聞きだしてこさせた、というわけだ。

それで、成約率は桁外れに伸びたという。

適切なターゲット、それはとても重要な視点だ。
なぜなら、コスト効率が劇的に変化するからだ。

高級レストランを開店させようと思ったならば、学生街にしないほうがいいだろう。
なぜなら、ターゲットが違うから。

しかし、ファストフード店を開店させようと思ったならば、学生街でもいいかもしれない。
なぜなら、ターゲットが合っているだろうから。

ターゲットをきちんと選ぶことで、顧客獲得コストが劇的に変化することになり、利益も劇的に変化することになる。

次のステップは、ステップ4「売り物の良さを証明する」だ。

これは、基本的に今の時代では、誰も(あなたも)他人をカンタンには信用しなくなっているということが背景にある。
だから、売り物の良さを証明しなければ、良い売り物だと信用してくれないので、買ってはくれないというわけだ。
これも成約率の上昇につながり、コスト効率が良くなるので、利益が増す方法だといえる。

このステップで印象的だったのは、「ゼロから始めて最大限の信用を得る方法」だ。
特に、車のセールスマン、ビル・グラズナーとダイエット商品販売で成功している女性の事例が面白かった。

それは、次のようなものだ。

ビルのブースも他とそう変らないが、ひとつこだわりがある。壁の上から下まで、ビルの顧客のスナップ写真でびっしりと覆われているのだ。みんな、購入したばかりの新車の横で誇らしげにポーズをとり、名前と購入日も書いてある。ちゃんと数えたことはないが、相当な数の写真だ。

ダイエット商品の販売で大成功しているある女性は、どこへ行くにもある商売道具を持ち歩いていた。実寸大に引き伸ばした自分の全身像のポスターで、いまより25キロ太っていたときの写真だ。そのポスターを開いて横に立つだけで、商談が成立する。

これは、面白い。
売り物の良さ、価値があることを証明するにはうってつけだろう。

実際に、これらの事例のようなかたちで、自分も商売道具として、色々なツールを持ち歩くようにしたいと思った。

この後も、イメージの一貫性がいかに重要であるか、タダで宣伝する方法についてなど、とても面白く、実用性の高い情報を述べている。あんまり長くなってしまうといけないので、泣く泣く省かせていただくが、特にタダで宣伝する方法にある、「ユニークなキャンペーンをして、マスコミや人を呼ぶ」という事例は、店舗型ビジネスでは必読の内容だろう。

とんで、ステップ7「話題になる」で、ビジネスをしていく上で、深く考えさせられたことがあった。
それは、「飽きられない方法「変え続ける」」という部分だ。

ケン・ハクタが『サクセス・マガジン』誌でこんなことを言っていた。

「コルゲートがポンプ式歯磨きを最初に出し、クレストがその後を追ったけど、チューブよりポンプ式のほうがいいかどうかなんて、誰にもわからないでしょ。重要なことは、違うということ。私の流行マーケティングの考えでいけば、ポンプ式はいろいろとある変更の中のほんの序の口。一年後には私がいろいろな味のものを、その次はスプレー式を、それから風船ガムタイプの歯磨きなんかを出すかもしれない。まあ、言いたいことはわかるでしょ」

もちろん。それは、つまりこういうことだ。
変え続ける。

人は、新しいことや変わったことに興味があるからこそ、こんな日常表現を使う。誰かに会ったとき、「最近何か変わったことある?」と言うが、「何かいつもと同じことある?前に会ったときと同じことは何?」とは言わない。なぜか。それは同じことなどどうでもいいからだ。

(中略)

マクドナルドでは、新しいものや目先の変ったものを二週間以内の間隔で提供し続けている。新製品、特別価格、新しいゲーム、新しい無料プレゼントなど。

レイ・クロックがこう言ったことがある。「よそがまねするヒマがないくらい、うちは速くつくり出せる」。そしていまもそのとおりにしている。あなたもそうしよう。

この変え続けるということは、非常に深い。
考えてみれば、世の中に出回っている商品のほとんどは、あまり違うものとは言えない。

自動車も、基本構造や性能は、どのメーカーのどのブランドでも、「本当に」違うところは少ない。
シャンプーも、ほとんど一緒で、どのメーカーのどのブランドでも、「本当に」違うところは少ない。
バッグも、どのメーカーのどのブランドでも、「本当に」違うところは少ない。

にもかかわらず、ほんの少しの違いだけで、売上や利益は、大きく変わってしまう。
これは、事実なのだ。

ということは、つまり、人は、新しいことや変わったことに興味があり、それがビジネス上、価値があるということ。

新商品のバッグが、これまでのバッグと本質的には一緒で、たいして違うようには見えなくても、新しいという事実、それだけで価値があるというわけだ。常に変え続けるということは、とても難しく、大変なことかもしれないが、努力をしていきたいと思った。

最後にステップ8「お金をかけないマーケティング戦略」の部分にあったことが、非常に心に響いた。
まあ、ダン・ケネディが常々言っていることではあるのだが・・・。

それは、「YCDBSOYA」だ。

You Can’t Do Business Sitting On Your Ass.(じっとしていても商売はできない)

(要約)
あるレストランは、一度たりとも腰を上げて割引券やチラシを戸別に配って回るようなことはしなかった。ただ手をこまねいて、つぶれた。

同じ地域の同じ夏のこと、若いカイロプラクターが開業の準備をしていた。周囲には、競合が12人はいた。

このカイロプラクターは、開業前のまる一カ月間、一軒一軒を回って自己紹介し、地域のことや健康に対する関心について尋ね、親しくなっていった。ひと月に2,000戸以上訪問した。開業初日からずっと、このカイロプラクターの商売はうまくいっている。初年度にはもう、地域のどのカイロプラクターよりも良い業績を上げた。

人には三種類のタイプがある。ことを起こす人、ことが起きるのを見ている人、そして、何が起こったかと驚く人。成功している人のほとんどは、一番めのタイプであることはおわかりだろう。

とても耳が痛い。
この部分を読んで、ヤマダ電機の創業物語を思い出した。

山田昇(ヤマダ電機会長)氏が脱サラ後、お客もなく、ゼロからの出発で松下電器産業の系列店になったときのこと。

開店までに300世帯の顧客を作ろうと、開店の一月半前から、3回にわたり商圏のローラー作戦で見込みのある客、約1,000軒にアプローチ。さらに、300軒に絞り、2回目のアプローチ。3回目にはその300軒に招待状を配る。

実際に、やっている人は、やっているのだと気付く。

努力とは、何を指すか。
それは、行動なのだ、と感じた。

上述のカイロプラクターのように、一軒一軒を回って自己紹介し、2,000戸以上を訪問し、アプローチをかける。

ことを起こす。

そうすれば、道は開け、お金もたくさん入ってくるというわけだ。
行動の重要性について感じ入ると同時に、自らの身を振り返って考えさせられる。
「YCDBSOYA」を心に刻んでいこうと思った。

ここまでで、非常に印象的で、有益な部分について述べてきた。
あまりに文章量が多かったので、本書のかなりの部分を語っているように感じているかもしれない。

しかし、実際は違う。
本書のほんの「さわり」程度の文章量だ。

なぜなら、これまで述べてきたのは、ステップ1,2,3,4,7,8の一部にすぎないからだ。
本書のステップは総勢13。

ステップベースで見ても、半分も採り上げきれていないのだ(しかも、記述しているのは、さらにそのほんの一部だけ)。
それだけ濃くて、有益で、実践的な内容が、たくさん書かれているというわけだ。

もし、あなたが会社を経営していたり、売上や利益に責任のある立場であれば、本書を手に取られることをおすすめする。
ビジネスをしていく上で、アイデアがたくさん湧いてくる一冊。

61冊目

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やずやの雪待美人が想像以上に凄い件について

9月 30th, 2008 by admin

これは大ヒットするだろう。」と栢野さんがブログに書いていたので、見てみると、実際これはヒットしそうだ。

「やずやの雪待美人」

「女性の声から生まれた新しいにんにく卵黄」ってヘッドラインがうまい。
「女性のためのにんにく卵黄」というフレーズも。

何かしらに特化して、差別化。
ビジネスの参考になりそう。

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Re:グーグルが創立10周年

9月 24th, 2008 by admin

新興企業で、ベンチャーで、ハイテクで、若い。

そんなイメージのグーグルも、早いものでもう10歳。google.com 10th Birthday

Googleが創立10周年

米Googleが9月7日、創立10周年を迎えた。同社は1998年、ラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏が共同で設立。2人がスタンフォード大学大学院在学時から研究していた検索エンジンを「Google」として商用化した。

ウェブベースへの移行が進展するなか、グーグルはメインの検索以外にも、Google デスクトップGoogle アラートGoogle カレンダーGmail、そして、YouTubeを代表としたアーリー企業の買収、さらに、ブラウザであるGoogle Chrome

このように、検索サービスを端緒として、グーグルはウェブ世界での影響力を広げている。
それは、同時にユーザーのグーグル依存度の上昇を意味してもいる。

しかし、一方では、グーグルが10歳となったことでもわかるように、若さ、ベンチャー風土の変化によって人材が流出しているとも聞く。

たしかに、グーグルの株価成長率とアーリーなベンチャー企業がIPOや売却してリッチになる可能性を天秤にのせれば、グーグルの株価成長による利益は、精彩を欠くと見ることもできる。

このこと、つまり、人材流出は、知的財産がビジネスそのものである企業、グーグルにとっては、ビジネスの根幹をゆらぎかねない。

つまり、グーグルが創立10年になったということは、成長と影響力の増大を意味するのと同時に、エンジニアにとっての魅力の低下、すなわち老化を意味するものであると見ることができるだろう。

これから、ウェブ世界では、このままグーグルがデスクトップPCにおけるOS支配を行ったマイクロソフトのように、ウェブ世界上のインフラを抑えてしまうのだろうか、それとも、そうならないのだろうか。

未来はどうなるだろうか。

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いよいよPCが次のフェーズへ来そうだ re:デル、5万円切るミニノート Ubuntu搭載で

9月 10th, 2008 by admin

デルは9月5日、ミニノートPC「Inspiron Mini 9」を国内でも発売した。Ubuntu OSを搭載すれば4万9980円と、5万円を切る低価格に設定。EeePCが開拓した低価格ミニノート市場に参戦する。

BTOに対応する。最小構成「ベーシックパッケージ」はAtom N270、512Mバイトメモリ、4GバイトSSD、無線LAN(IEEE 802.11b/g)、Ubuntu OS(同社カスタマイズ版)で4万9980円。同社がOSにUbuntuを選べるようにしたのは国内初。Ubuntuモデルの製造は9月下旬に始める。

アメリカの場合は399ドルからだそう。

米Dellは9月4日、399ドルからの小型ノートPC「Dell Inspiron Mini 9」を発表した。米国、日本、欧州で販売する。
「ブログやネットサーフィン、チャット、写真の閲覧、音楽・ビデオの再生に適した」製品とDellは公式ブログで述べている。

以前も低価格ミニノートPC市場に世界シェアNo.1のHPが参入したことでブログに書いた。ミニPCの台頭-5万円ノートパソコン

さらに、今やグーグルによる新ブラウザ、Google Chromeの登場でグーグルがウェブベースの支配を進めている。

これらのことから、PCで要求される機能、ネット、メール、ワープロ、表計算は「ミニPC+Google Chrome+Gmail+Googleドキュメント」によって完結してしまうことになる。

これは、つまり、マイクロソフトにとっての脅威であり、PC業界にとっての脅威でもある。

ミニPCの台頭でローエンド・マーケットが活気づく。
なぜなら、ほとんどの要求される機能をそれらで満たすことができるからだ(現時点では、多少使えないとしても)。

そうなると、必然的にミドルエンド・マーケットの製品群は売れなくなってくる(ハイエンドはある程度、生き残るだろうが)。
そのため、PC業界では、破壊的な波が押し寄せることになる。

もちろん、だからこそ、デルやHPは先手先手を打っているのだろう。

いよいよPCが次のフェーズに突入しそうな感じだ。
消費者としては、機能的に十分なPCが安価に使いまくれるのだから、好ましい。だが、一方のPC業界は、戦々恐々だろう。

デル、5万円切るミニノート Ubuntu搭載で – ITmedia News
Dell、399ドルのミニノートPC「Dell Inspiron Mini 9」発表 – ITmedia News

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キャズム ジェフリー・ムーア (著) #50

9月 8th, 2008 by admin


アマゾン:キャズム ジェフリー・ムーア

【目次】
序章 ビル・ゲイツが億万長者になれるなら
第1章 ハイテク・マーケティング 錯覚
第2章 ハイテク・マーケティング 悟り
第3章 Dデー
第4章 攻略地点の決定
第5章 部隊の集結
第6章 戦線の見定め
第7章 作戦の実行
終章 キャズムを越えて

「キャズム」という書籍は、ハイテク製品のマーケティングについて、ジェフリー・ムーアによって書かれた書籍である。

ジェフリー・ムーアは、スタンフォード大で文学博士号を取得、前レジス・マッケンナ社のパートナーで、キャズムグループ代表。コンサルタント。また、ハイテク大手企業などをコンサルティングするTCG Advisors社の創立者兼経営パートナー、シリコンバレーの有名なベンチャー企業であるMohr、Davidow Ventures社の出資パートナーでもある。米国ビジネス界を代表するコンサルタントのひとり。

テーマとしては、いかにしてハイテク製品を市場に浸透させていくのか、ということだ。

キャズムとは、少数のビジョナリー(進歩派)で構成される初期市場から、多数の実利主義者で構成されるメインストリーム市場へと移り変わるところに、パックリと口を開けて待ちうけているのだ。そして、市場浸透においては、このハイテク分野のビジネスにおける最大の落とし穴であるキャズム(深い溝)をいかにして越えるのかが重要な課題となる。

まず、通常のビジネスとハイテク製品を扱うビジネスの違いについて述べておく。

通常のビジネスにおける新製品の場合、ムーアの呼ぶ「連続的イノベーション」をベースに生み出される。これは、通常、製品のアップグレードを指し、人々の行動様式を変えるものではない。つまり、今までのやり方と新しいやり方との間に不連続性がないということだ。

たとえば、あるレストランが非常においしいメニューを新しく導入することで、顧客の行動様式は変わらない。新しいコーヒーが登場しても、おいしい食品が登場しても、かっこいい自動車が登場したり、自動車の燃費がよくなったりしても、顧客の行動様式は変化しない。

しかし、ハイテク製品を扱うビジネスの場合、「不連続なイノベーション」が起こることが多い。

それは、新しいテクノロジーによるものであるため、今までの標準的なテクノロジーとは違うことから、不連続になり、人々の行動様式を変化させることになる。

たとえば、現行のwindows OSから別の新しいOSを導入する場合、windowsでは使用できるソフトウェアが新しいOSでは使えないとしたら、顧客の行動様式が変化してしまう。それまでの既存のインフラとは互換性をもたないからだ。ここでは、今までのやり方と新しいやり方の間に不連続性が発生していることがわかる。もちろん、連続と不連続の間には、いくつかの段階が存在するが、ハイテク産業では、このような不連続なイノベーションが起こる頻度が非常に高い。

そして、あらゆる製品、サービスには、ライフサイクルがあり、同様に、テクノロジーにも、そのテクノロジーに基づく製品が市場に受け入れられていくプロセスがある。それをテクノロジー・ライフサイクルと呼ぶ。これは、製品ライフサイクルの進行に伴い、顧客層がどのように変遷するかという観点からとらえたものである。

最初の顧客グループは、「イノベーター」と呼ばれ、新しいテクノロジーを追い求める人のこと指す。最大の関心事は、新しいテクノロジーであり、製品が役に立つかということは二の次である。

次のアーリー・アドプターは、ライフサイクルのかなり早い段階に新製品を購入する。ただ、技術指向ではなく、新しいテクノロジーの利点を検討、理解し、正当な評価を与える人だ。自分たちの抱える問題をこのテクノロジーが解決してくれる可能性が高ければ、進んで購入してくれる。購入の際に、他社の導入事例には頓着せず、自分の先見性を重視する。

アーリー・マジョリティは、実用性を重視している人だ。製品購入前に、他社の動向をうかがい、他社の導入事例を確認してから購入するタイプである。このグループの構成員は多数に及ぶため、彼らを獲得することが成長と大きな収益の源泉となる。

次のレイト・マジョリティは、ほとんどの点でアーリー・マジョリティと共通しているが、レイト・マジョリティは、ハイテク製品に多少の抵抗を感じるという点が異なる。その結果、業界標準、実績のある大企業から製品を購入したがる傾向にあり、手厚いサポートを要求する。このグループの構成員も全購買者層の三分の一を占めていることから、大きな収益が見込める。

最後のラガードは、新しいハイテク製品には見向きもしない人である。何をしても、何を言っても購入しないので、収益にはつながらない。

企業が製品を市場に浸透させていく上で重要なことに、これらのライフサイクルには、隣り合う顧客グループとのあいだにクラック(隙間)が存在している。つまり、イノベーターは購入してくれたが、それ以外の人はまったく購入してくれないという状況にあれば、イノベーターとアーリー・アドプターとの間のクラックに落ちてしまっているということだ。

そして、この書籍の中心テーマでもあるのが、アーリー・アドプターとアーリー・マジョリティの間にある深く大きな溝、「キャズム」である。このキャズムがテクノロジー・ライフサイクルにおいて、越えることが最も難しいクラックなのだ。

それは、アーリー・アドプターが変革のための手段として、他社に先んじて導入を決め、今までのやり方と新しいやり方との間に大きな不連続性が起きることを許容してくれるのに対して、アーリー・マジョリティは、現行オペレーションの生産性を改善する手段として購入しようとするため、不連続性をできるかぎり小さくしようとする。

この購買動機の違いが、キャズムを引き起こし、ハイテク製品のビジネスと通常のビジネスにおける違いを表わしている。通常のビジネスの場合、不連続なイノベーションが起こる頻度は低く、ほとんどが今までのやり方を継続できる、浸透しやすいものなのだ。

この書籍は、ハイテク製品を扱っている企業関係者にとっては必読書であり、通常の企業関係者にとっては、より厳しい環境で生き抜く方法について学ぶことができることから、自社のマーケティングの参考になるため必読書となる。

読了後、薄々は感じていたが、著者のジェフリー・ムーアの経歴を見たときに気づいたこと。ジェフリー・ムーアは前レジス・マッケンナ社のパートナーだったことから確信を持ったが、彼はレジス・マッケンナの考え方に大きく影響を受けているとわかる。具体的には色々あるが、総じてレジス・マッケンナの主張と似ていることがうかがえる。

率直にキャズムを越えるための方法を述べれば、「支配できそうなニッチ市場をターゲットとし、そこからライバルを追い払い、そこを起点としてさらに戦線を拡大する」という方法である。この際、絞り込んだ相手とは、1)攻略可能な相手であり、2)将来的にもそこを梃子にして市場を拡大できるものでなければならない。ひとつのセグメントで、いくつかの顧客を獲得すれば、口コミが起こることになる。

結局、この書籍で述べられていることも、昔からあるマーケティングのセオリーそのものだ。自社のマーケットをセグメンテーションして、ターゲットを決め、ポジショニングをすること。ニッチ市場を攻略して、その市場のリーダーシップを確保する。それを起点として、他のセグメントへと拡大していくのだ。

古典的で、典型的、一般的な方法である考え方であるが、実際に「やれ」といわれると困難である。それが現実世界を構成している。自分の持っているものがニッチ市場のものになってしまうことは、自分の製品に誇りや自信、プライドがあればあるほど難しい。なぜなら、「その程度か」「マイナー」「弱い」と思われてしまうからだ。それを克服するには、その気持ちに対して理論を提示してくれる存在による説得が必要なのかもしれない。

第四章は、セグメンテーションとターゲッティングについてだ。ターゲット・カスタマーの特徴づけについての方法が記述されている。

具体的には、一人ひとりの頭の中にあるイメージを抽出して、それをマーケティングに関して意思決定するグループの前に並べることから始まる。ここで大切なのは、考え得る一人ひとりの顧客ごとに、あるいは製品の異なる用途ごとに、できるかぎり多くの特徴を抽出することである。

その結果、通常は二〇から五〇の特徴が抽出され、そのなかで類似したものをひとつのグループにまとめると、結局は八種類から一〇種類の異なる特徴が残ることになる。このようなターゲット・カスタマーのプロフィールが集まれば、あとはその「データ」を使って、有望と思われるマーケット・セグメントを優先度順に選定するのである。

第五章で述べられているのは、アーリー・マジョリティを構成する実利主義者が必要としているものは、ホールプロダクトだということだ。ホールプロダクトとは、顧客は、ベンダーが出荷する製品であるコアプロダクトだけでなく、それ以外に期待、拡張、理想のプロダクトを持っているということだ。これにより、単純な製品だけではなく、それ以外のプロダクトについて考慮に入れることで、メインストリーム市場での支配を達成することができるということだ。

第六章では、ポジショニングについて述べられている。
ポジショニングは、必要な内容を短時間で相手に伝えるメッセージにすることで行われる。これは、一般に「エレベーターテスト」と呼ばれ、エレベーターで、重要人物と遭遇したときに、乗っている時間内に相手に適切なメッセージを伝えられるかということから来ている。

ここで、ジェフリー・ムーアは、あらゆる産業のあらゆるビジネスにおいて非常に有益なポジションステートメントのひな形を提供してくれている。それは、以下の通り。

これは、「①」で問題を抱えている「②」向けの、「③」の製品であり、「④」することができる。そして、「⑤」とは違って、この製品には、「⑥」が備わっている。

そして、この六つの空白には、それぞれ、①現在、市場に流通している「代替手段」、②橋頭保となるターゲット・カスタマー、③この製品のカテゴリ、④この製品が解決できること、⑤対抗製品、⑥ホールプロダクトの主だった機能、を記入するのである。

たとえば、シリコングラフィックスの例:

これは、「撮影した映画フィルムの編集」で問題を抱えている「フィルム編集技術者」向けの、「デジタル編集システム」の製品であり、「映像をいかようにも作りだす」ことができる。そして、「サン、HP、IBMなどのワークステーション」とは違って、この製品には、「他のフィルム編集機器と接続するためのインターフェース」が備わっている。

第7章では、販売チャネル、価格設定について検討している。

結論から言えば、顧客が抱える広範な問題をベンダーが解決でき、そのための多岐にわたる製品を供給でき、製品の販売によってベンダーが得る収入があるレベル以上に達すること、そしてそれが安定的にもたらされるという条件を満たせば、直販がハイテク市場における最適の販売チャネルとなり、キャズムを越えるときに最強の販売チャネルとなる。

その上で、キャズムを越えるときの販売チャネルは、次の手順にしたがって決めるといいという。

1. ベンダーは、自社の営業部隊とサポートチームを使って、橋頭保となるべきターゲット・セグメントに需要を作りだす。
2. ベンダーがそのセグメントにおけるマーケット・リーダーであることをターゲット・カスタマーが認識するようになったら、主たる販売チャネルを、もっとも効率的に製品を販売できるチャネルに移行する。

価格設定については、要約すれば、こうだ。

キャズムを越えるときには、まずこちらの価格をその時点でのマーケット・リーダーの価格近辺に設定し、それによって自分がマーケット・リーダーであることを明確に打ち出す。そして、利潤の中で販売チャネルへの報酬が占める部分を大きくして販売チャネルを優遇する。最後に、ベンダーの製品がメインストリーム市場に浸透し、この製品を販売したいというチャネルが増えた時点で、販売チャネルへの報酬を本来あるべき姿に戻す。

ハイテク製品のみならず、ビジネスマンであれば、必読の一冊。

50冊目

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スニッカーズ(マース社)の流通戦略

9月 7th, 2008 by admin

「スニッカーズ(マース社)」の流通戦略

流通戦略:
「いつでも、どこでも、だれでも」買える

全体像から把握できるかぎりでは、戦略の中心は「いつでも、どこでも、だれでも、買える」、という点に集約されます。これと同種の戦略をとっているのは、コカ・コーラなどを代表とするソフトドリンク業界です。コンビニ、スーパー、自販機、売店、いつでも、どこでも、だれでも買えるように流通させるという戦略です。

マース社について:
マーズ(マース)社は、非公開会社で、かつ高い秘匿性を持つ企業。マース社は全体で210億ドル(約2兆1000億円)、売上の45%をスナック食品(スニッカーズ、M&M’sなど)から得ており、スニッカーズは20億ドルの売上をほこっています。46%の売上をペット・ケア商品(カルカン、シーザーなど)から、残り9%は、食品、電器、飲料などから得ています。地域的には、約半分をヨーロッパから、40%をアメリカ大陸から、残り10%をオーストラリア、日本、西太平洋から得ています。

製造工場の所在地:
Hackettstown, New Jersey; Albany, Georgia; Burr Ridge, Chicago and Mattoon, Illinois; Cleveland, Tennessee; Columbia, South Carolina; Columbus, Ohio; Elizabethtown, Pennsylvania; Greenville, Mississippi; Greenville and Waco, Texas; Henderson and Reno, Nevada; and Vernon, California.

考察
ターゲットとする顧客層やブランドイメージの違いから、この流通戦略は生成される。

スニッカーズの主要なターゲット顧客層は、「10代から20代までの若い男性」がメインターゲットと推定される。そのため、非常に大規模な流通を行い、それらの需要に対して、供給を行なっている。これらの戦略は、コカ・コーラを代表とするソフトドリンク業界とほとんど同一の戦略といえる。ソフトドリンク業界とは、顧客層もマッチしているのに加え、流通形態も近い(コンビニ、スーパー、自販機、売店など)。ブランドイメージに関しても、これらの顧客層に向けたブランドであることは、ターゲットにあわせたプロモーション※を行なっていることからも明らかである。

※スニッカーズのプロモーション・・・スニッカーズ(日本における)では、現在、日本の著名なラッパー、ZEEBRAとコラボレーションをすることで、プロモーションを行なっている。また、アメリカではスポンサーシップとして、リトル・リーグ、NFL、NASCARとターゲット顧客層とマッチしたカテゴリに対してアプローチをかけていることがうかがえる。

自社のポジショニングと照らし合わせて、流通戦略の参照に。

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メディアのセグメンテーションとローカル・ベース・ビジネス

8月 15th, 2008 by admin

フリービジネスの原資を確保せよ:コラム – CNET Japanを読んで。

これは、著者の森祐治氏が、アメリカと日本における広告産業の違いから、コンテンツ市場について考察している記事だ。

ここで非常に興味深かったのは、広告メディアの違いについてだ。

アメリカは規制が緩く、広告業界内でも、メディア間でも、競争が激しい。
そのため、産業の進化スピードが非常に速く、市場も細分化するスピードが速い。
それによって、非常に細かいセグメントに分かれることになる。

たとえば、雑誌でいえば、ゲイ向けの雑誌でも、アングロサクソン系とアフリカ系に分かれていたりと非常に細かくセグメンテーションされている。それは、そうしなければ生き残れないからだ。

一方で、日本では、そこまでの細分化がなされていないことから(規制の影響もあるだろう)、市場競争レベルがまだ緩いのだと考えることができる。

そして、もうひとつ感じたのは、ローカル向けモデルである。

森祐治氏は、こう記述している。

一方で、米国のネットワークテレビ局はその平均視聴率は下がっても、特定セグメントへのコンテンツの魅力を高めることで広告効果を高め、結果売上を増大するという現実もある

これは、メディアの未来としても、ビジネス的な視点から見ても、魅力的な意見だろう。

たとえば、アメリカでは、すでにyelpのようなローカル・ベースのビジネスが生まれている。この流れは、広告主による広告費という資金の流れを受けて、これから萌芽していくのかもしれない。

フリービジネスの原資を確保せよ:コラム – CNET Japan

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社長・島耕作と団塊世代の共通意識

8月 11th, 2008 by admin

社長・島耕作 – 池田信夫 blogを読んで、Economist誌を読んで思ったこと。

課長島耕作が1980年代前半をスタートし、島耕作の生年月日設定が1947年9月9日生まれなことからみて、メインの読者層は、当時30代だった世代、つまり、現在50代後半から60代の団塊世代だと推定される。

そして、この島耕作シリーズが売れて、人気があるという事実は、このマンガに共感する人口が多いということを意味している。
つまり、島耕作は、同世代のヒーローであり、自己投影できる存在なのだ。

Economist誌によれば、ヒーロー像はこう。Face value | A question of character | Economist.com

Part of Mr Shima’s appeal, in addition to his timelessly youthful looks, is his respect for the Japanese virtues of hard work, self-sacrifice, loyalty and modesty.

若い風貌、ハードワーク、自己犠牲、忠誠心、つつましさ。
書かれてはいないが、あとは女性とキャリアといったものだろう。

For Mr Hirokane, the artist and author of the books, Mr Shima’s adventures are a way to inform as much as entertain. “Japan is really behind the rest of the world,” he says. “I want readers to know the critical situation of Japanese business in the world, and ask: ‘What shall we do about it?’”

作者の弘兼憲史氏は、現状に一石を投じるつもりで書いているとのこと。

なかには、「たかがマンガ、フィクション、それを日本企業の体質を語っても・・・」と見る向きもあるだろう。しかし、これは、「マンガ」と単純に切り捨てるべきではない。なぜなら、人気のあるモノは、購入者の持つ何らかの総意があってこそ、生まれるものだからだ。そして、島耕作シリーズの「マンガ」は、購入者自身の自己投影する対象物として見ることができるのだ。

その対象物が人気で、売れているということは、それが購入者の共通意識に基づくものであり、購入者がその内容に何かを感じた、というわけだ。

世界はよりグローバルな競争にさらされ、能力主義や成果主義がさけばれ、年功序列主義の崩壊といわれ、自分の能力を磨くことを要求されるようになったホワイトカラーたち。

しかし、現在、企業のトップ周辺にいる世代の中心的な理想は、結局は、相も変わらず、「古き良き時代のスタイル」ということだろうか。

ただ、これらの人気が団塊世代の共感によるものである以上、日本がこれからグローバルな競争力を高めていくには、世代交代を待つしかないのだろうか。

社長・島耕作 – 池田信夫 blog
Face value | A question of character | Economist.com

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ジェイソン・カラカニスのスタートアップのプレゼンの秘訣

8月 10th, 2008 by admin

TechCrunchにて、ジェイソン・カラカニス(Weblogs(ウェブログ)、そして、人間検索エンジンのMahalo(マハロ)のファウンダー)がスタートアップのプレゼンの秘訣を解説しているが、ビジネス上、とても参考になる。

1. Show your product within the first 60 seconds
2. The best products take less than five minutes to demo
3. Leave people wanting more.
4. Talk about what you’ve done, not what you’re going to do.
5. Understand your competitive landscape–current and historical.
6. Short answers are best.
7. PowerPoint bullet slides are death
8. How to use this new device called the phone.
9. How to handle questions you don’t know the answer to
10. Always confirm the time of your meeting/call, and always be 15 minutes early.

相手に何かをスムーズに伝える方法が、プレゼンテーションなのだから、コミュニケーションの参考になる。

たとえば、グーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンについて言及しているところ。

ラリーとセルゲイは、5分間以内でグーグルの検索デモをした。
ここに検索ボックスがあり、文字を打ち込む。
さすれば、大きな成果が。

また、ジェイソン・カラカニスもMahalo(マハロ)を投資家にプレゼンしたときのことも。(Mahaloは、検索エンジン)

5枚の紙。
それぞれに異なる検索結果が印刷されている。
それをテーブルに置き、こう言った。

「どれが、一番いいですか?」

もし、あなたが売り込みの必要があったり、プレゼンをしなければならなかったり、コミュニケーションを向上させたいのであれば、参考になるだろう。(ただし、英語)

Jason Calacanisがスタートアップのプレゼンの秘訣を解説 TechCrunch

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