弱者の戦略―人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則 栢野 克己 (著) #56

9月 28th, 2008 by admin

零細企業コンサルタント・講演家で「小さな会社☆儲けのルール」「大逆転!バカ社長」著者である栢野克己氏が書いた、中小企業経営者・起業を目指す人向けの「経営人生」を中心としたビジネス書が本書。

amazon:目次

☆はじめに 「人生を逆転する「夢・戦略・感謝」の成功法則
第1章「弱者が必ず勝てる「成功法則」を発見!
第2章 中小ベンチャーは「やずや」に学べ
第3章「七転び八起きの軌跡」
第4章「人生の成功は夢×戦略×感謝」だ!
第5章「弱者の戦略」は自然の法則だった
第6章「夢を果たす」
■おわりに

著者自身が、ダメ人生から先人に学び、人生を逆転させたという体験から、昔の自分、そして昔の自分と同じ境遇である読者に向けて書かれた本かと思う。

第一章は、弱者が勝てる成功法則というテーマで、事例を交えながら原則的なことを述べている。ベースとなる戦略は、1.商品、2.地域、3.客層、4.営業、5.顧客、6.組織、7.財務、8.時間の8つ。
第二章は、通販で有名な「やずや」をベースに、経営人生計画書の重要性とその内容について述べている。
第三章は、栢野克己氏の自伝的内容。いかにダメ人間だったのか、とそこからの脱却について述べている。
第四章は、夢×戦略×感謝と天職について。
第五章は、弱者の戦略の転用について。人生など。
第六章は、夢について。世界一周についても。実際に、世界一周した人の意見や感想は、参考になる。

本書で、個人的に特に印象的だったのが次の2点。

ひとつは、「戦略失敗事例B」の起業丸一年の相談者エピソード。

某一流大手飲料メーカー出身で、いい商品をつくれば、スーパーなどの大手流通で売れると思った相談者。

野菜の粉末パウダーを販売。創業期に銀行から三千万円を借金し、五百万円の貯金(ということは、2,500万円がなくなっているというわけだ)。そして、売上ゼロ。結局、廃業と破産をすすめられることになる。

要するに、商品開発に三千万円近くを投じたものの、売上はゼロで収入もない。
想像すると、とっても切ないエピソードだと感じた。

もうひとつは、海外の中国人がよく働くというエピソード。

中南米は遊びのラテン系+キリスト教で週末は休む(欧米や日本も同じ)。アフリカは熱い。イスラム圏はアッラー!と一日五回も休む。イエメンなどは朝から麻薬の草を咬んでうわの空。つまり、まともに仕事をしていない。

そう言えば!と思った。
たしかに、暑い地域では働く意欲がそがれるし、キリスト教やユダヤ教には安息日があり、イスラム教徒には、一日五回の礼拝がある。つまり、勤務時間の減少を意味しているというわけだ。

人生を逆転させたいと思う人に適した一冊。

56冊目

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最後の言葉 (文庫) 川嶋 あい (著) #36

8月 16th, 2008 by admin

内容(「BOOK」データベースより)Amazon.co.jp

「私は、生まれたときの名前は川島愛ではなかった」。その生い立ちから母親との二人三脚で歌手デビューした福岡でのこと。本格的な活動のために上京するもののその道は険しく、少女は街で歌い始め、高校に通いながらの路上ライブを続ける。そこで出会った人々、彼女を支えてくれる母親。そして突然襲ってきた母親の死という現実…。スターダムを昇りつめていく歌手川嶋あい。悲しい現実を乗り越えて、人として、歌手として成長していく川嶋あいの軌跡をつづる。サインの練習や歌になる前の詞など、当時、彼女が書き記してきたノートを特別収録。

感動。
川嶋あい氏は、非常に困難な人生を歩んできたんだな、と感じた。

個人的には、まず、福岡が地元という時点で、共感を持った。加えて、10歳のときに父親を亡くしたことも(僕は8歳だったと思うが)、同じ経験を持つ者として共感した。そして、母親の懸命な支えも。

僕は、あまりポップミュージックは聞かないので、彼女のことは詳しく知らなかった。
たまたま、書店に平積みされていた一冊がこれだったのだ。

彼女のことを知ると、自分と重なる部分が多くて、うるっときた。
また、彼女がスターダムに上っていく過程も、非常に興味深かった。

何をしたらいいのかわからない。まったくわからない状態で、オーディションに応募したり、レコード会社に電話したり。そうして、16歳のとき、路上ライブをスタートした。母親との約束。

「1000回やってみる。1000回やればきっとスカウトされる。1000回やってもしだめだったら歌手あきらめる」

路上ライブを続け、色々なアプローチを続けて、「あいのり」のテーマ曲に決まった。そして、スターダムへ。
2002年に路上ライブを始めて、2005年3月30日に路上ライブ1000回を達成。
努力して、苦労して、彼女の今があるのだな、と感じる。

偶然にも、このブログのタイトルも、「1,000冊読書感想文を書くとどうなるか?」。
彼女が路上ライブ1000回達成すると、どうなるかはわかっているので、僕が1,000冊読書感想文を書くとどうなるのか、楽しみだ。

36冊目

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勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─ 勝間 和代 (著)

8月 4th, 2008 by admin

ベストセラー研究のために手に取る。

「利益の生み出し方」というテーマは、経営書的なかたちで、これまでの勝間氏の出版傾向とは離れたもののように感じる。しかし、適切な利益を確保できないことが、無理な働き方、必要もない仕事と関連しており、ワークライフバランスというテーマが根底にあるということが本書を読み理解できた。

本書は、利益の計算、勝間式利益の方程式の説明、それぞれの解説といった内容。
勝間式利益の方程式とは、顧客単価、顧客獲得コスト、顧客原価、顧客数の4つで成り立つもの。

つまり、いかに顧客単価の上げるか、いかに顧客獲得コストを下げるか、いかに顧客原価の下げるか、いかに顧客数を増やすか、ということ。

個人的な感想としては、ほとんど知っていることなので、知識レベルとしては得られるものはなかった。また、利益を分解するための分類として、顧客獲得コストは顧客原価に概念的には包含されるものであると思う。そのため、経営書的視点から見れば、そこに恣意性が見られるような気がする。

また、本書の記述において、構成要素の説明の際、5つの基本知識というかたちで本書を構成しているが、これらの解説が、「概念上、それらの要素が利益にどのような影響を与えているのか」といった理由がメインではなく、その要素に関連するトピックを記述、といった感が否めない。

この指摘の根拠は、5つの基本知識を統合しても、概念上、それらの要素と利益との関係について「包括して」理解できないからだ。短く言えば、基本知識では、要素説明としてカバーしきれていないというわけだ。

しかし、本書はベストセラー。
読者は、そこにこそ価値を感じているのだろう。
読者が求めているのは、概念的な整理でも、有用性でも、要素についての包括的な理解でもないということだろう。

ただ、本書のコンポーネントを分解していくことで、うまく文章を構築していくことはできそうだ。

ベストセラーに、文章の書き方を学んだ一冊。

29冊目

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単なる知り合いが顧客に変わる本 ティム・テンプルトン (著), 門田 美鈴

7月 22nd, 2008 by admin

人間関係から、ビジネスの拡大につなげていくという方法論が書かれた本。セールス・マーケティングのカテゴリに入る。ストーリー仕立てでノウハウを紹介している。起業家・経営者に効果的。しかし、売上高数十億円以上の経営者には、不適か。

そのノウハウを要約すれば、

<単なる知り合いを顧客に変える4つの原則>
(1)250×250の法則
あなたの知っている250人はそれぞれが250人を知っている
(2)ABCに分類する
顧客データベースを作成し、ABCにランク分けして活用する
(3)「ご一報ください」
強力な支持者を作り出すためのひと言を伝える
(4)連絡を取り続ける
たえず、個人的に、系統立てて連絡を取るシステムを作る

となる。

パーミッション(許可)を得た人的ネットワークを効果的にビジネスにつなげるという方法。非常に優秀な方法論だと思う。ゼロベースで、ビジネスを拡大していきたい場合は、効果的。

特に印象的だったのは、人的ネットワークを見込み客のリストとすること。データベースマーケティングの基本でもあるが、見込み客のデータベースを大きく構築していくことがビジネスの拡大につながる。どのようなビジネスでも、データベースマーケティングは有効だし、人的ネットワークが物を言うので、価値ある一冊。

21冊目

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