
6月 19th, 2010 by

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金森重樹氏の著書。
率直な感想を述べると、「生々しい」。
25歳でフリーターだった金森氏。
先物取引によって数千万円の借金をつくってしまう。。。
結局は、借金1億2000万円、利息24%ということに、、、
当時の破産法では、投機的な行為での借金は免責不許可事由とされて、破産もできない状態。
絶望感に満ちた日々。
それが、金森氏の東京に出てきてからの18年間。
その話が、克明に描かれています。
現実の社会では、あまり目にすることはないにしろ、こういうことも存在しているということが痛感させられる。
そういう状態で、彼が求めたのは「理詰めで億万長者になる方法」。
『事業はロジックによってきっちりと仕上げるもの』
『事業をやるのに度胸が必要だと考えるようでは、まだ不確定要素が潰しきれていませんので、その事業をスタートする段階ではありません』
その言葉たちからは、金森氏自身の高い知性と同時に、借金のプレッシャーのなかで苦しみ、叩き上げられた力が感じられる。
借金地獄を疑似体験できる、そんな良書。
借金の底なし沼で知ったお金の味 金森 重樹 (著) #140 You can buy this book on amazon.
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5月 26th, 2010 by

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本書は要約して言えば、森ビル・森トラストという大企業を生み出した森泰吉郎氏と、その子供である森稔氏・森章氏にフォーカスを当てながら、森ビルと森トラストの経営についてレポートした内容。
印象的だった点は2点。
まず、創業者である森泰吉郎氏も、ビジネスする地域をフォーカスしていた点(地域戦略)。
森泰吉郎氏は港区への集中投資にこだわっていた。
「この港区が集中して開発するに足る立派な所だから開発するという考えだ。(中略)そして終戦後は港区の虎ノ門に移ったといえるのではないか。(中略)立派な場所が他にあるならば、そこを一点集中主義的な方法で開発すればいいことであり、私の場合はたまたま故郷である港区が、開発の対象先になったということだけ」
(中略)
港区で「森です」といえば、「ああ、どうも」とすぐに反応してもらえるような信頼関係も築き上げてきた。見知らぬ土地で底地買いをするよりはるかに港区は泰吉郎にとって効率的だった。
もう一点は、森稔氏がビジネスをする上での迷いを晴らしたところの部分だ。
「自分を納得させるためのいい訳だった。悩んだ末にたどり着いたのは、企業には三つの目的があり、それが三位一体だということだった。
まず、企業は利益を上げる。
ただし、最大利潤の追求が自己目的化してはいけない。
利益はあくまで能力開発。
では、何のための能力開発か。
それはよい商品をつくりだす。
不動産デベロッパーの場合は、よいビルを建て、美しい街並み、空間をつくるためのものでなければならない。このプロセスのなかに企業の存在価値がある。そう納得してからは迷いが晴れ、経営にまい進できるようになった」
単純に、利益を上げ、最大利潤を追求することが是であるというのが、現在の自由市場主義的な発想だろう。
しかし、その結果として、労働者階級やそれに準ずる層からの搾取によって、それが実現されてしまう。現状の、とりわけアメリカの行き過ぎた資本主義は、それが現実であることを物語っている。
しかし、本来的に、ビジネスは、森稔氏が述べるような存在価値、社会に対しての存在価値を示さなければならないのだ。
つまり、企業は利益を上げ、その利益を以って、よい商品、社会にとってさらなる価値あるものを開発し、社会に提供するということだ。
そうであれば、その企業の成長や存在が大きくなればなるほど、社会にとって、より好ましいものとなる。
ビジネスをしていく上で、心に留めておきたい考え方だと思う。
企業は利益を上げる。その利益を以って、よりよい商品を生み出す能力開発を行う。そして、よりよい商品を社会に提供し、また利益を上げる。
森ビル・森トラスト 連戦連勝の経営 小沼 啓二 (著) #136 You can buy this book on amazon.
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