高収益企業のつくり方 稲盛 和夫 (著) #139
blogown 京セラを設立し、株式上場、第二電電(現KDDI)を設立、日本航空の会長に就任という経歴を持つ、著名な実業家である稲盛和夫氏が、ありふれたビジネスを魅力ある事業に成長させる秘訣、経営の悩みに答えたのが本書。
全体的に会社経営、ビジネスをしている人には、非常に参考になる内容。
個人的に印象的だったのは、ビルのメンテナンス業をしている人との問答。
テーマは「トップとして何を優先課題に取り組むべきか」。
質問内容は、要約して言えば、
『先代から引き継いだビルのメンテナンス業をしていますが、利益率が低いです。その理由は、自分なりに考えたところ、当社の従業員が、私が言ったことしかやろうとしないからではないかと思っております。それで、色々やったのですが、どれも中途半端。何からすればよいかわからない状態です。どうすればいいですか??』
稲盛氏の回答はうならされるもので、非常に参考になる。
その前に、この質問者の問いにつっこみを入れたくなる。
『従業員から質問されても、答えに窮している自分に自信をなくしています。逃げるつもりはないのですが、先代から受け継いだ事業であり、自分がやりたくてやったわけではありません。誰にも負けない努力をしろと言われても、弱音を吐きたくなるというのが本音です』
本音が出てるー(笑)。
ただ、覚悟を持って受け継いだからには、自分の力でやるべきだ、とも思う。
稲盛氏の回答は、
『あなたはビルのメンテナンス事業と清掃事業に徹するべきです。清掃事業であれば、「掃除のことなら私どもにお任せ下さい。床でもタイルでも、どこよりもピカピカにしてみせます」と言えるように技術を磨き、誠意あふれるサービスを提供するのです。そうしてお客さまの信頼を得ることができれば、注文が次々と舞い込むはずです』
つまり、本業を徹底的に突き詰めること、というわけだ。
本業のコアの部分。
清掃事業でいえば、掃除の品質。
そういう一番コアの一番肝心なところを徹底的に突き詰めること。
品質の向上。
それが本当は一番大事なことなのだと気づかされます。



