| マクドナルドの地域別価格導入に思う 2007 |
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マクドナルドは、大都市圏で人件費や店舗賃料が高騰しているため、東京、大阪、京都などで平均3-5%程度値上げするそうだ。店舗運営費が安い地方では、価格を2-3%程度引き下げる方向。新たな価格戦略によって、中長期的に安定した利益を確保することを目指すそうだ。
値上げによって利益は大きくなる。ただ、このマクドナルドのニュースに思ったことは、別のことだ。 マクドナルドのマニュアル、システムは、経営戦略論上において伝説的なほどだ。未熟練の労働者でも、高いクオリティのサービス提供を可能にするシステムだからだ。(金のかかるベテランのコックも、気を配るウェイターもいらないからね)そして、それによって必然的に労働者の人件費は圧縮される。ある種の芸術。 当然、経営者として、人件費の圧縮は重要。利益に直接インパクトを持っているから。 だが、それによって「マックジョブ」という現実を生み出している事実もある。「マックジョブ」とは、内容がつまらなくて、賃金が低くて、手に職がつかない仕事のことだ。アメリカの辞書には、賃金が低くて、出世の機会がほとんどない仕事という意味とされているそうだ。 そういう理由から、都心部では人材の確保が非常に困難になっているという。日本人のアルバイトは確保が困難で、海外から来た人たちが、仕事につくようになってきている。ぼくの住んでいる福岡でさえ、都心部のマクドナルドでは、中国人のスタッフが働いていたから、だんだんと広がってきているんだろう。 ぼくがこのニュースに思ったのは、物事の多面性だ。
従業員は、もっとお金がほしい。きっと誰だってそう思っていることくらいはわかっている。もっとお金を払うべきだって思っているだろう。けれど、経営陣は市場(株主)からのプレッシャーもあるし、借り入れしてるから債権者(主に金融機関)からのプレッシャーもあるから、利益をもっと上げなきゃいけない。だから、人件費は圧縮したい。 きっとベストなのは、賃金を上昇させた上で、それに見合った生産性の向上が見られるってケースなんだろう。でも、実際問題、それは測定しづらくて他にもいろいろ問題を抱えているから、難しいんだろう。 こうやって、ぼくらは現実世界でジレンマと矛盾を抱えながら、少しでも前進しようと頑張っている。どうにかして、利害関係者全員の視点から見ても、ベストな結果を出して行きたいと願っている。 そんな今の世界。ぼくは、このニュースで、もっとみんながうまくいくためのヒントを見つけたいなと思った。 |


