ヘンリーは、両手を少し広げて話を続けた。
「単に書き出されたこれらの目標は、すべてが同じくらい重要だということはないだろう?」
「そうですね。差があることは間違いないです。」
「そう。これらの目標の重要性には、差があるんだ。キミの時間は貴重で、限られている。ましてや、キミの会社に余分な仕事を任せられるほど、人が余っているわけではないだろう?だから、優先順位をつけて、本当に重要で必要なものでなければ、それは、キミが取り組むべきことではない。最も重要な目標を選ぶんだ。」
今までのぼくは、優先順位をつけて取り組んだこともなかったし、たいして重要でもない仕事もやっていたのだと気づいて、その瞬間たとえようもないくらい居心地が悪かった。それは、ぼくがこれまでの自分の罪を償っている瞬間。これからは、改心しよう。そう思ってぼくは聞いた。
「でも、どうすれば、それが最も重要か、そうでないかがわかるっていうんですか?」
「自分自身にこう問いかけるんだ。『もし、この目標がなかったとしたら、マズいことになるだろうか?』とね。」
「なるほど。」
今日は、人生初めてが多い日だ。ぼくは人生で初めて『腑に落ちる』という言葉の意味を実感した。ぼくは、本当に腹のほうにストーンと意味が落ちた気がした。
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