「それを見て、僕はいても立ってもいられずに、アメリカにあった、そのホテルまで泊りに行ってしまったんです」
ヘンリーは、かすかに笑ったようだった。
「今考えても、どうして、そんなことをしたのか思い出せません。でも、あのとき [...]
第2章's archives
(第2章9)ビジネスをして手に入れたいもの
(第2章8)なぜ、あなたはビジネスをしているのですか?
なぜ、あなたはビジネスをしているのですか?
「さて。それでは、本題に移ろうかな」
ヘンリーが、ぼくの目を見つめていう。
「あのとき、聞いた質問をしよう。なぜ、そのビジネスをしているんだい?」
やわらかすぎないソファの上で [...]
(第2章7)初めてビジネスをしたときのこと
手に持ったコーヒーカップを口に持っていき、一口コーヒーを飲むとヘンリーは話し出した。
「そうか。それは、素晴らしいことだったね。とても素晴らしい経験をしたね」
「私も、子供のころ初めてビジネスをしたときのことを思い出した [...]
(第2章6)最初のお客様
「最初の顧客は、お年を召したご婦人でした。おしとやかな感じで、とてもセンスのいい上品な方でした」
ヘンリーは、今まで以上の笑顔でぼくの目をしっかりとみつめてくる。
きっとぼくの顔も、笑顔だったに違いない。
「まだお店が開 [...]
(第2章5)すでに持っていた価値ある財産
すでに持っていた価値ある財産
落ち着いた感じの応接室。
派手ではないが、高級なものを使っていることがすぐにわかる。
壁に赤土のような色で描かれた田舎の風景画がかかっているのを見て、ぼくは不意に土の香りがしたような気がして [...]
(第2章4)テスト
「ほとんどの人は、ここまで来ない。同じことをしたとして、電話をかけてくる人も少ないだろうが、電話くらいならする人もいる。
しかし、10日後にアメリカに来いと言われて、素直に来る人間は、ほとんどいない。なぜなら、普通の人は [...]
(第2章3)必要な一歩を踏み出す勇気
必要な一歩を踏み出す勇気
アメリカ・シカゴのダウンタウン。
金融の中心街。
CBOTのほど近く。
ガラスとコンクリートで作られた芸術品は、周りの無機質な同類とのコントラストで、さらに美しくそびえたっていた。
ワラにもすが [...]
(第2章2)彼からのお誘い
「まだ、はっきりとは、わかりません」
電話から声が聞こえるまでの時間が長く感じた。
「もし、キミが、本当にその目標を達成したいという強い思いを持っているのなら、10日後にこの住所に来るといい。何かがわかるかもしれないよ。 [...]
(第2章1)現実から一歩踏み出すとき
「もしもし、ヘンリーさんですか?」
電話のかけた先はアメリカだった。
「あなたの質問の答えが見つかりました」
「素晴らしいね」
声の相手は、あのときのヘンリーだった。
「ほとんどの経営者は、自分がなぜそのビジネスをしてい [...]
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