ゼロから億万長者

お金が貯まる人、お金が貯まらない人

お金が貯まる人、お金が貯まらない人の違いは何でしょうか?

端的に言えば「天引き貯金をしている人か、そうでない人か」の違いかな、と考えます。

そう言っては元も子もないですし、「そうじゃないけど」という人もいらっしゃると思いますので、詳しく解説していきたいと思います。

なぜ、お金が貯まるのか?

お金がなぜ、貯まるかというと、理屈は簡単で『収入のほうが、支出より多い』という状態だからです。

ですから、ナチュラルにお金が貯まる人というのは、欲求が少ない人というか、消費性向が低い人、ということができます。

ナチュラルにお金を使わない人、ということです。

潜在意識下で、帳尻合う消費行動を人は取る

僕の見識ですが、一般的には、おそらくは潜在意識下で、これぐらいの収入だから、これぐらいのお金を使っても大丈夫だろうと、脳が判断して、消費に対して許可・不許可といった決断を下すという流れになっていると思います。

ですから、その延長線上に何があるかというと、ざっくり収入に見合ったぐらいの支出があるということです。稼いだら、稼いだだけ使うという性質が一般的には多いのかなと思います。

中には、精神的なトラウマだったり何かしらの理由でお金を貯め続けておこうという、貯蓄性向の非常に高い人がいると思うんですけれども。

そういった人を除いて、おそらくは自分の潜在意識下で自分自身にふさわしいと思えるぐらいの消費行動を取るというふうな潜在意識が働くのかなと思います。

ですから、この論理の延長線上に何があるかというと、年収300万円であろうが、500万円であろうが、1000万円であろうが、1500万円であろうが、年収3000万円であろうが、年収5000万円であろうが、年収1億円であろうが、さほどお金は残らないというふうになります。

そもそも統計データ的にも日本の貯蓄率は低くなっている

前述の通り、潜在意識下で、帳尻合う消費行動を人は取るのだと思うのですが、実際に統計データ的にも日本の貯蓄率は低くなっています。かつては10%とかあったと記憶しているのですが、内閣府のデータによれば、「2024年4-6月期の家計貯蓄率(季節調整値)は3.7%」だそうです。

年収1000万円だったら、年間37万円の貯蓄。年収500万円だったら、年間18.5万円の貯蓄。

かつては貯蓄率が高かったのは時代の影響もあったでしょう。戦後にモノが不足していて、飢えて困っている状態が続いたので、苦しい思いをしたから貯めておこう、と。そういう感じで貯蓄もしていったのではないかな、と思います。

そういう背景もあるのですが、一方で環境としても厳しくなっていて、額面年収からの手取り率は減っています。つまり、稼いでもお金が残らないようになってきているのです。

日本では額面年収からの手取り率が減っている

額面年収700万円の人における手取り収入としては、

  • 2002年:587万円
  • 2023年:536万円

21年間で51万円も手取りが減少しています。

要因としては「ボーナスの社会保険料アップ」「配偶者特別控除の一部廃止」「定率減税の縮小・廃止」「子供の扶養控除の縮小・廃止」が具体的な例みたいです。

端的に言えば「税金と社会保険料の負担が増えている」ということとなります。

そのため、基本的に昔の人に比べて、今の人の方がお金が貯まりにくい状況を日本政府により作られているということが言えます。稼いでいるようでお金は貯まらない。そんな状況に、そもそもがなっているというわけです。

大きく稼いでいるからといって、大きな資産があるわけではない

大きく稼いでいる人であれば、大きな資産があるように思うかもしれません。ですが、実際は異なります。

前述の通り、税金と社会保険料がすごい高いです。そのため、高収入でも税金と社会保険料が課税されて、名目年収と手取りの差は大きいのです。

例えば、年収3000万円あったら、何でもできそうに思えます。

ただ、実際の手取りは1800万円くらいだと思いますから、月140万円くらいが手取りになります。そうなると、車、住宅、服、食事、、、色々お金を使いますから、そんなにお金が残らないってなるんですね。

感覚としては「オレは年収3000万円稼いでるんだから、これくらい払える」が実際はかなりキツい支払いになるという感じ

いい家住んで、いい服着て、いい車乗って、いいレストラン行って、ブランド品買って、国内・海外に旅行して、子どもの教育費をたくさんかけたら、いくら残ると思いますか?

社会の上位0.1%くらいの所得レベルでも、生活がカツカツというのが実態です。

ちなみに、一人がガツっと年収1500万円もらうよりも、年収750万円と年収750万円の夫婦共働き世帯の方が手取りは多くなります。

お金が貯まる人のポイントは2つ

これまでお話ししてきて、要点をまとめますと、お金が貯まる人のポイントは2つです。

  1. 稼いでいる年収に比して、消費性向が低い
  2. 天引き貯金をしている

稼いでいる年収に比して、消費性向が低い

基本的に貯蓄という観点からみて、意志の力を当てにしていては難しいです。なので、稼いでいる年収に比して、ナチュラルに欲求が少ない、消費性向が低いという性格でないとお金は貯まりません。

消費性向が高ければ、いくらお金を稼いでも使ってしまいますから、ナチュラルに消費性向が低いかどうかというところがポイントになりますので、結論としましては「持って生まれた性格による」というところで、身も蓋もない回答となります

お金が貯まる人は特に努力せずとも、生来の消費性向の低さゆえ、お金が自然と溜まっていく人生になっているわけです。

では、そういう性格ではない人はどうすればいいのでしょうか?

答えは「天引き貯金」です。

天引き貯金をしている

天引き貯金をすることで、強制的になくなっていれば、なかなかその天引き先の証券口座だったりから引き出してまで使おうとは思わないでしょうから、おいそれと使えないということになり、お金を使わないってなるんです。

天引き貯金の良さは「目の前から、お金が勝手に消えているので、なかったこととして考えられる」ことがメリットです。

一度、設定をすれば、自動的にお金が貯まって幸せなライフスタイルが送れるんじゃないかと思います。

預金口座のある銀行のHPでも調べてみたら、自動振替等の手続きで、意志の力に頼らない天引き貯金というお金が貯まる方法を手続きできると思います。

僕自身も天引きされて証券口座に入金される手続きしてますし、さらに勝手に天引きされる企業型確定拠出年金をしています。なので、やってみてはいかがでしょうか?

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